同じ言葉でも、意味が違うということは往々にしてあるものです。
その意味を把握できるかどうかは、言葉以外の要素にどれだけ注意を向けられているかにかかっていそうです。
同じ言葉でも意味が異なる
「大丈夫です」
例えば、この言葉一つとっても、多様な意味があります。
表の意味としての「大丈夫」(問題なくOK)と表裏で、裏の意味(意図)も存在します。
表の意味も大丈夫(問題なくOK)で、裏の意味も大丈夫(問題なくOK)であればよいのですが、常にそうとは限りません。
捉えられるかどうかで判断が異なってくる
言葉の裏の意味を読み取ることができるかどうかは、その後の判断に大きく影響します。
捉え方を誤ると、極端な場合、真逆の対処をしてしまい、よい結果が得られないことも十分にありえます。
例えば、「大丈夫です」という言葉の裏の意味が、「問題なくOK」なのか、「我慢できる範囲」ということなのか、「あきらめているが取り繕っている」ということなのか。
捉えるべきように捉えることができなければ、その後の判断・対応を誤ってしまいます。
裏の意味を読み取るには、言葉以外の相手の要素を捉える必要があります。
相手の表情・声色・声の大きさ・仕草・日頃の言動など、すべての要素をきちんと観察し、判断の材料に取り入れる努力やトレーニングが必要だと感じています。
自分の言葉も、相手に意味を感じさせている
逆に、自分が発する言葉も、受け手に、「表の意味」と「裏の意味」とを感じさせるということも、忘れてはいけません。
自分が発する言葉は、相手に常に、その言葉通りの意味に伝わっているわけではなく、表情・声色・声の大きさ・仕草・日頃の言動などによって、相手はその裏の意味(意図)を読みながら聞いているということ。
”何を言うか、より、誰が言うか”という言葉がありますが、それに通ずるものがあります。
言語での表現でない部分も、相手に大きく影響を与えるものでもありますし、自分の言葉の正当性を裏付ける行動・言行一致を心がけたい、と襟を正しています。