業種も会社の規模もまったく違う4者がClaude Codeを使って業務を自動化したという話を目にしました。4人のうちエンジニアは1人もいませんでした。、それでも、根っこの発想は驚くほど共通していたようです。
池田朋弘『Claude 最強のAI自動化術』(芸術新聞社)を参考にして。
4者に共通していたのは、「自分の仕事を言葉にする」という準備
Claude Codeに渡す前に、頭の中を文字にする
全員が「自分の業務を言語化する」ところからスタートしていたということ。
仕訳のルール、商談準備の手順、PR組織の機能、経営の判断基準。
頭の中にあった暗黙の判断基準を、Claude Codeに渡す前に一つひとつ文字に変換する作業が、最初の関門であり、同時に最大の武器になっていたようです。
全部を自分だけで言語化する必要はなく、Claude Codeと相談しながら少しずつ言葉にしていく進め方も紹介されていました。

ルールは一度作って終わりではなく、育てていくもの
Claude Codeに読み込ませる指示書(CLAUDE.md)やマニュアル(Skills)は、1回作って終わりにしていないという点も共通していました。
新しい判断が必要な場面に出会うたびに、少しずつルールを書き足して育てていく。
最初から完璧な手順書を目指すのではなく、実務で使いながら精度を上げていくというアプローチです。
これは、私たちが新入社員に仕事を教えるときの感覚に近いといえそうです。
一度に全部を教え込もうとせずに、実際の案件を通じて少しずつ任せる範囲を広げていく。
Claude Codeに対しても、同じ育て方をしていたことになります。
どこまで任せるかの線引きが、はっきりしている
Claude Codeにどこまで任せるかの線引きが、4人ともはっきりしていました。
それぞれが独自の「ここから先はAIに任せない」というルールを定め、リスクを把握したうえで自動化の範囲を決めているからこそ、安心して仕事を任せられる、というアプローチ。
すべてを自動化するには品質が保障できません。
Claude CodeがやってもいいところをClaude Codeに任せ、最終確認はしっかり自分で行うところから始めるのがよいといえます。

エンジニアの技術より、業務を言葉にする力
4人の中には、「コードのほとんどを自分で書いているわけではない」と言い切る方もいたそうです。
必要なのはエンジニアとしての技術ではなく、「業務を理解し、言葉にする力」だった、ということになります。
言語化は、そういえば税理士が普段からやっている作業そのものだった
お客様の頭の中を、判断基準に置き換える仕事
税理士の仕事は、もともと言語化の連続です。
お客様の頭の中にある「なんとなくこうしたい」という思いを、税務上の判断基準や会計処理のルールや具体的な経営数字や経営判断に置き換えていく。
それは、Claude Codeに仕事を任せる前に必要な準備と共通しているとも思えます。
判断に迷う場面や、専門的な確認が必要な場面には必ず人の目を通す一方、定型的な処理や資料整理は思い切って任せる。
その線引きを最初から完璧に決められたわけではなく、実際に使いながら少しずつ言葉にして整えています。
また、日々の処理の分類基準や、確認が必要な場面の見極め方も、最初にすべて決めていたわけではありません。
実際に手を動かす中で迷った場面が出るたびに、一つずつ言葉にして積み重ねていっています。

