どの時期に何を仕掛けるか、そもそもそうした”計画”がなければ、成功も失敗もなく、どうしていけばよいのかが見えてこないといえます。
計画と実行がなければ、成果と課題が見えてこない
自社の何が良さや強みなのか、自社の活動の成果はどうだったのか、自社の何が課題なのか。
これらは、漫然と過ごしていても、見えてきづらいものです。
そういった場合、「計画」と「実行」とを繰り返すことにより、イメージと実際との”差”を認識することができます。
これを狙ったけれどもうまくいかなかった。これを狙ったところ予想以上の結果だった。
といったように、最初の段階で、何を計画するのか・何を狙いに定めるかと考えておくことで、その”差”を、意識して把握することができるのです。
その”差”が、予想以上によかったことなのであれば、何がよかった原因なのか、と掘り下げて考えてみることで、自社の良さや強みを把握するきっかけになります。
予想以上に悪かったのであれば、課題を掘り下げるきっかけになります。
また、その”差”を、”自分ごと”として捉えているタイミングで考える、ということも重要です。
”自分ごと”として捉えているときが、その原因を検証しよう!という気持ちが最も高まっているよいタイミングであるためです。
目標と計画は異なる
「計画」というと、どんな風に考えればよいか分からないときもあります。
なんとなく”売上を前年比150%にしよう”と思ったとしても、それは”目標”に近いものがあります。
「計画」とは、目標を立てた後の「行動計画」を意味しています。
目標のみを立てて行動計画を立てないままだと、やはり漫然とこれまでと同じように行動するでしょうし、当然の帰結として、これまでと同じ結果が出ることになります。
5W1Hの視点で
「行動計画」を立てる際には、5W1Hの視点で考え、できるだけ具体的にしていきたいところです。
- いつ
- 誰が
- どこで
- なぜ
- 何を
- どうやって
具体的に決めておくと、計画時期が終わった後の「検証」の段階で、「何がよかったのか・何がよくなかったのか」を知ることが容易になるからです。
原因がわかると、今後、どのようにしていけばよいかを、具体的にイメージしていくことが可能になります。
また、計画を具体的に決めておくと、もしも計画通りに進まなかったときに、何をどう切り替えていけばよいかということを早い段階で意識し、臨機応変に手を打っていくことができます。
計画どおりにいかないことが当たり前
計画は計画で、その通りには進まないのが通常と考えているくらいがちょうどよいのかもしれません。
しかし、だからといって、計画を立てることそのものは決して無駄ではありません。
計画を立てる”効用”は、「行動」、「検証」、「その後の改善」への繋がっていく、その一連のなかにこそあるのだと考えられます。