自身の”商圏”をどう捉えるかは、事業すべてに関わってくると感じます。
小山昇著「社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!」(すばる舎)を参考にして。
商圏の捉え方
自身の事業において、”商圏”をどう捉えるかは重要であるといえます。
大企業であれば、日本すべてが”商圏”かもしれませんし、あるいは日本に限らず世界が”商圏”かもしれません。
しかし、中小企業が大企業と同じような考え方を持てるかというと、難しいところがあります。
中小企業は、大企業よりも経営資源が限られています。
大企業と同じ考えを持ち、同じことをしてしまうと、霞んでしまい、やがては負けてしまうことになりかねません。
よって、中小企業であれば、”商圏”を絞り込み、その絞り込んだ”商圏”に経営資源を集中投入することで、その”商圏”のなかでは、大企業よりも勝っているという状態を作り出して存在感を出したいところです。
大きすぎても小さすぎても
”商圏を絞り込む”ということは、「何を・誰に・どのように訴えかけていくか」というその会社の根幹に関わることでもあります。
また、”商圏”を絞るといっても、絞り込みすぎてしまうと、十分な売上高が確保できないという可能性もあります。
かといって、大きすぎれば、大企業との戦いで負けてしまいます。
大きすぎず、小さすぎない広さを考える必要があります。
常に新規のことも考える
商圏を絞って一定のシェアを確保しても、そこで終わりではありません。
その商圏のなかは、常に変化しています。
その商圏のなかにいる人は常に移動しており、転入する人もいれば、転出する人もいます。
つまり、同じ商圏でも、5年10年すればほとんどが入れ替わっている可能性もあるということもあります。
そのため、常にその商圏に転入する人のことを意識し、その商圏のライバルに奪われないようにする必要があります。
一度奪われると、覆すことは難しい面が多いためです。
ライバル側からいえば、新規から地道に取っていければやがてはシェアを奪い返すこともできる、ということも意味してもいます。