既存事業に新事業を加えていこうと、新事業に関するアンテナを張っておく必要があります。
小山昇著「社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!」(すばる舎)を参考にして。
今の延長線で考えると現状維持発想になる
最初に立ち上げた事業が軌道に乗ってくると、どうしても現状維持発想になってしまいます。
頭が固くなってしまい、世の中の変化に反し、新しいことへの興味も挑戦も消極的になってしまいがちです。
しかしながら、事業を継続していくには、世の中の変化に柔軟に対応していく必要があります。
迫られてからでは曇る
新しいことへの挑戦は、リスクが伴います。
市場調査に時間とお金をふんだんに注ぐ大企業ですら失敗するときもあるわけなので、中小企業であればなおのこと、どれだけ慎重に検討を重ねたとしても、リスクなく新規事業を軌道に乗せるということは不可能ともいえます。
かといって、やり方を変えずにいると、結果、やがてジリジリと追い詰められていってしまいます。
追い詰められてから新しいことに挑戦しようとすると、その見る目は曇ります。
余裕を持って判断することができなくなるためです。
ということは、新しいことへの挑戦は、迫られる前の余裕のあるときほど、必要であると考えるべきと思われます。
計画を立てる必要性
有効なのは、やはり、新しい期に入ったときなど、定期的に事業の計画を立てたいところです。
そこで、増収ありきで計画を立てようとしてみると、自然、既存のことの繰り返しでは難しく、普段から新しいことへアンテナを張る習慣を持てるようになります。
日常触れる状況や情報のすべてに、”自社に取り入れることができないか”という視点・問題意識を持つことができれば、どこかしらでチャンスを掴む機会が訪れるようになると思われます。
逆に、上記の視点・問題意識を持っていなければ、その状況や情報、何気なく流してしまっていたかもしれないのです。