経費は、売上を生むためのモトとなるもの(コスト)であって、無駄(ロス)とならないよう考える必要があります。
小山昇著「社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!」(すばる舎)を参考にして。
コスト削減によって”ロス”が出ては意味がない
「コスト削減」として、経費を削るという方法がありますが、本当に意味のあるものかどうか考えたいところです。
紙代・電気代を削減しようとしてその確認などに時間がかけるよりは、売上が上がるための行動に時間をかけた方が、会社にとってはより有意義です。
売上が上がる支出なのであれば、それはコストパフォーマンスの観点から、かけるべきものだと思われます。
一方で、売上が上がることもなく、逆に、確認などのために時間を要するのであれば、それは時間なりお金などをロスしているに過ぎません。
コストなくして利益は稼げない
逆に考えてみると、コストをかけることなく売上や利益を稼ぐことはできません。
例えば、広告宣伝費をかけることで、増収できる可能性が生まれます。
赤字であればあるほど、上記のとおり、時間やお金をロスしないように、と考えるのではなく、むしろ、最小限のコストで最大限のパフォーマンスが期待できるものは何か、と考えるようにしたいものです。
広告費や販売促進費などはコストをかけてこそ、それ以上の回収が期待できます。
使いどころを見極める
”それ以上の回収”となるよう、まずは自社で売れている商品・自社の強い商品は何かを見極めるところからスタートする必要があります。
自社で売れている商品・自社の強い商品を見極めたうえで、さらに、効果が見込まれるところを見極め、例えば、広告費や販売促進費などを投下し、それ以上の金額を回収していく形です。
すなわち、”支出を削るには”と考えるのではなく、”お客様数が増加するには”と考えたいところです。
それでも売上が増加しないようであれば、ターゲットを間違えている可能性が高いので、再び購買履歴などの傾向を調べて検証してみる必要があります。