達成度を”率”で見ると、大体の人はハードルを下げてしまいます。
小山昇著「社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!」(すばる舎)を参考にして。
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達成率病
小山昇著「社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!」(すばる舎)で紹介されていることのひとつに、”達成率病”というものがあります。
目標を設定し、そしてその実績を評価しようとする際に、「達成率」で評価すると人はどうなるか。
達成率100%を軽々と乗り越えられるように、目標をあえて低めに見積るようになるものです。
それは、せっかく余力があっても達成率100%が見えた段階で出し惜しみする状況を生み出すばかりか、毎年毎年次々とハードルが上がらないように目標率を調整するようになります。
会社にとっては必ずしも望ましい状態ともいえません。
達成額ならどうか
達成度を「達成額」で見るとどうか。
前期粗利と当期粗利とを比較し、その差額が「達成額」です。
その達成額に応じて評価するようにすると、実際の金額での差額であるため、頑張りがより分かりやすく見えるようになります。
「率」と「額」を使い分ける
粗利率、労働分配率、構成率など、重要な「率」は多くあります。
ただ、「率」だけを見てしまうと、見えるべきものが見えなくなってしまうことも考えられます。
「額」で見た方がより明確で分かりやすい場合も多くあります。
「率」と「額」を使い分けながら経営数字を見ていった方がいいといえそうです。