相づち=聞くモード。意外と難しい。

相づち=聞くモード。これは、実は意外と難しいものだと感じます。

東山紘久著「プロカウンセラーの聞く技術」(創元社) から学んだことシリーズです。

目次

相づち=聞くモード

相づちを打つ、ということは、”耳も頭も聞くモード”でないと打てません。

相手が話しているときに、自分の考えを巡らせていたり、次の質問を考えていたりすると、相づちは打てません。
打ったとしても”心のないもの”になり、相手には想像以上にそれはよく伝わるものです。

相づちを打つことは、相手へ、きちんと聞いているよ、受け入れているよ、肯定しているよ、というメッセージです。

相手も、肯定されていると話しやすくなり、様々な話をしてくれ、コミュニケーションを深めることもできます。

日常のなかで

相手の話を聞きつつ、「それは違うだろう」などと考えながら聞いていると、相づちが打てません。

「それは違うだろう」を思ったとしても、「少なくとも相手はそう感じている」と、相手の世界観を肯定して、受け入れる必要があります。
相手の言ったことは相手のこととして認める、ということです。

ただ、実際問題、なかなか難しいものです。

そのときのコンディションもあります。自身に余裕がないときは、どうしても途中で、そうでないのではないか(自分の考え)を言ってしまうこともありますし、途中でシャットアウトしてしまうこともあります。

相手の世界観に集中して入っていく、というのは、日常ではなかなか難しいことではあります。

日頃から意識していく

一度「聞くモード」というものを作ってしまえば、ある程度どんなことがあっても、「通常の会話モード」と切り離して「聞くモード」を取ることができるのだな、というのが実感です。

とことん聞くに徹します、というモードですね。
これは当然、”聞き流す”とは異なります。
相手の言ったことは相手のこととして認め、しっかりその世界観に一緒に入り、共感することが必要。

僕は、日常もそうですが、仕事などで、まずは「聞くモード」を取ります。

よく、経営などでは、「定量的」(数字で測定可能なもの)、「定性的」(数字で測定できないもの)などが区別されますが、定量的なものについてはすでに頂いている資料のなかで分かっているわけです。

分かっていても確認する必要があり、それを分析してお話しして、これからの経営判断のお役に立てるようにするわけですが、基本的には、分かっていること。


仕事の、特に年度の途中でのお打合せなど(月次報告)のときは、確認とともに、相手の「定性的」な部分に気を配るようにしています。

こればかりは、数字で測定できないわけですから、お客様のお話やお考えをとにかくおうかがいする必要がある、と思うわけです。

もちろん、肯定的に聞くなかでも、専門家として意見を述べたり、否定をしなくてはいけない場面もあります。

そういったときは、「なぜ相手はこの部分を分からないと感じるか」、「なぜ相手はそのように考えるか」、などといったことを十分によく考えながら、お話するようにしています。

そして、十分に考えていくと、まず出てくるのは共感の言葉だということに気づきます。
相手の思いに共感した上で、技術的な部分や自分の考えを述べるようにしています。

とはいえしかし、聞き上手になるための道は、簡単なようで難しく、鍛錬が必要です。道は険しい。

※自宅のオリーブの木の枝を一輪挿しにしてリビングに飾ってみました。部屋に植物があると心が安らぎますね。
iPhone 11 proポートレートモードで撮影。

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