「単純接触効果」の感覚を掴む

接触回数が多いほど興味関心を持たれやすい「単純接触効果」について。

谷田部敦著「小さな会社の勝算」(かんき出版)を参考にして。

目次

「商品が売れていく仕組み」のサイクル

「商品が売れていく仕組み」として、谷田部敦著「小さな会社の勝算」(かんき出版)において、6マス・マーケティングという仕組みが紹介されています。

  1. 「認知」
    →お客様に知ってもらう
  2. 「獲得」
    →見込み客の情報を入手する/見込み客の比較検討の対象に入る
  3. 「信頼」
    →見込み客の比較検討の対象から選ばれる
  4. 「フロント商品」
    →最初の商品を購入してもらう
  5. 「メイン商品」
    →利益率の高い商品を購入してもらう
  6. 「リピート・紹介」
    →定期的に商品を購入してもらう/知人やSNSで紹介をしてもらう

「単純接触効果」の感覚を掴む

「単純接触効果」とは、人は接触回数が多いほど興味関心を持つ傾向があるというものです。

接触回数を増やすというと、とにかく会わなければいけないのではないか、反応がなければならないのではないかなどと考えてしまいがちですが、そのようなダイレクトな形であると逆に相手からすると引いてしまうことも考えられます。

上記のような感覚でいると、反応がない・悪いことに対して気持ちが萎えてしまって継続できないという事態になってしまいます。

”接触回数を増やす”ということについて、感覚を掴んでおく必要があります。

つまり、”接触回数を増やす”とは、必ずしも会うということが必要でもなければ、相手の反応が必要ではないということです。

例えば、メルマガ・LINE公式アカウントによる配信・はがき・チラシ・DM・看板・ポスターなどでもよく、また、反応が必要というわけでもありません。

メールであれば開いてもらう必要すらなく、ただメールタイトルさえ見えてもらえれば接触効果になりえると考えられています。

相手が何気なく目にするかどうかが重要であると考えられます。

「何気なく目にすることで、いざその分野が必要になったときに思い出してもらえ、候補にあげてもらう確率が高まる」という感覚です。

反応がないという理由で、これらメルマガ・LINE公式アカウントによる配信・はがき・チラシ・DM・看板・ポスターなどをやめる必要はないということになります。

マーケティングオートメーションの活用を考える

認知による反応別に、相手のニーズや関心度合いを属性として整理しておき、必要な人に必要なタイミングで必要な情報を届ける仕組みを整えるひとつのやり方として、マーケティングオートメーションというものがあります。

人手不足な中小企業ほど、これらのツールの活用を考えたいところです。

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