大量生産・大量販売の時代から、ニーズは多様化しており、そのニーズにしっかりと応えていけるかどうかという価値観でいる必要があります。
谷田部敦著「小さな会社の勝算」(かんき出版)を参考にして。
ニーズは多様化している
ひと昔前までは、同じ製品を大量生産し、大量販売するという状況でした。
しかしながら、今ではそのような環境や価値観は変化しています。
標準的な製品に関しては中国などのアジアに取って代わられており、日本においては、標準的な製品から一歩踏み込み、顧客の趣味嗜好に合わせ、その細分化されたニーズに応えることができるかどうかが鍵になってきています。
大量生産モデルでは生産コストは低下するため、価格は下げやすくなります。つまり、”良いものを安く”できていました。
しかしながら、細分化されたニーズに応えるにあたっては生産コストは下げづらく、価格を安くすると利益を圧迫することになります。
逆にいえば、細分化されたニーズに応えた商品であれば、高くとも売れる状況であるともいえます。
よくないあり方
根本的に、以下のような状態は望ましい状態ではないと考えられます。
- 良いものでも、売れなければダメ
- 売れたとしても、お客様の満足度が低ければダメ
- 安くても利益を圧迫するようではダメ
価値観をアップデートする
”良いものを安く”という価値観から脱する必要があります。
なぜなら、細分化されたニーズに応えるにあたっては、大量生産モデルを取ることはできない(=安くすることができない)からです。
むしろ、細分化されたニーズに応えることができれば、高くとも売れるものです。
つまり、”ターゲットを絞り、高くともお客様にとって価値の高い商品を提供できるか”という価値観を持つ必要があります。
価格を高くし利益を得ることは悪いことではない、という価値観を持ちたいところです。
なぜなら、利益というものは、自分自身のために使うものではなく、事業の次なる展開(広告、人材、設備など)に使うものであるからです。