新規の売上獲得が派手で目が行きがちですが、「リピート」「紹介」にも着目し、力を入れたいところです。
谷田部敦著「小さな会社の勝算」(かんき出版)を参考にして。
目次
「商品が売れていく仕組み」のサイクル
「商品が売れていく仕組み」として、谷田部敦著「小さな会社の勝算」(かんき出版)において、6マス・マーケティングという仕組みが紹介されています。
- 「認知」
→お客様に知ってもらう - 「獲得」
→見込み客の情報を入手する/見込み客の比較検討の対象に入る - 「信頼」
→見込み客の比較検討の対象から選ばれる - 「フロント商品」
→最初の商品を購入してもらう - 「メイン商品」
→利益率の高い商品を購入してもらう - 「リピート・紹介」
→定期的に商品を購入してもらう/知人やSNSで紹介をしてもらう
新規流入より既存流出のほうが手を打ちやすい
新規流入の売上を獲得するには、多大なエネルギーが必要です。その分、やりがいもあり、派手さがあるのですが、経営のことを考えると、新規流入率を上げることよりも既存流出率を下げることのほうが力を入れやすいものです。
「リピート率」に着目する
「リピート率」は、そのために集計しなければ出てこない数字であり、意識する必要があります。
リピート率が高ければ、どんどんストックしていきますし、また、継続的な見込みを立てやすいため、経営がどんどん楽になってきます。
また、リピート率が高ければ、認知してもらうための広告費への予算を削っても差し支えない状況になり、経費節減につながります。
一般的には、おおむねどの業種においても、リピート率「30%」が目安といわれています。