”自社の商品を自分で売る”ということ、当たり前のことのように思えて当たり前でないことであったりします。
作間信司「一倉定の社長学」(プレジデント社)を参考として。
自社の商品を自分で売る、は意外とできていない場合がある
「自社の商品を自分で売る」
シンプルなようですが、意外とできていない場合もあります。
例えば、従業員に任せきりになっている場合、代理店に任せきりになっている場合、卸売店に任せきりになっている場合などです。
お客様との接点を持ち続ける
一方で、意味合いから考えてみると、「自社の商品を自分で売る」とは、決して、経営者自身が常に直接販売・営業しなければならないというわけでもないと思われます。
事業におけるお金の出し手はお客様で、お金を支払うかどうかの決裁権を持っているのものお客様であるというのが絶対的な事実で、その戦線から離れて他人任せにしてしまうと、お客様の反応や微妙な変化が分からなくなってしまい、ある日突然、お客様からの支持を失うということにもなりかねません。
よって、従業員・代理店・卸売に任せつつも、お客様の反応を見るために、お客様との接点は持ち続けることを意識的に行うことが重要といえそうです。
戦い方を考え続ける
中小企業の場合、大企業とは異なり、経営資源(ヒト、モノ、カネ)に限りがあります。
よって、現実問題として、単純に、ふんだんに経営資源(ヒト、モノ、カネ)を投入して物事を進めていこうとしても、大企業に対抗することは難しいという宿命にあります。
なので、中小企業の場合、単純なシェア拡大ではなく、”大手にとっては面倒でとても真似できないような戦い方”・”市場は小さくともそのなかの限られたお客様に圧倒的な支持が得られる戦い方”を常に考え続ける必要があります。
そして、その手がかりは、そもそもお金の出し手である”お客様の反応・お客様の表情・お客様の微妙な変化”のなかにあるため、お客様との接点を持ち続ける必要性があると考えられます。