こうすべきだ!と上から教わるよりも、着眼点を投げかけてもらい、一緒に考えてもらった方が、気持ちよく・自分にとって納得のいく形で判断することができます。
和仁達也「コンサルタントの教科書」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。
正解を教える/教わる
こと経営判断に関して、「あなたはこうすべきだ!」と言われると、なんとなく反発するものがあります。
たとえそれが正解であったとして、正解を教える側は、正解を知らない側に対し、どうしてもじれったくなってしまい、ともすると上から目線になりがちで、それもまた教わる側にとっては面白いものではありません。
また、自身の裁量で物事を決めていくために経営者となったのに、なんとなく自由度が奪われたような気もします。
選択肢が増える
とはいえ、すべてを自分で決めていくということもまた、不安なものです。
自分で考えられることはすべて考えて選択肢を並べてみたものの、見落としはないだろうか、他によい方法はないものだろうか。
他人からサポートされて嬉しいときとは、このようなときに、他にも選択肢があるということを気づかせてくれたときといえます。
あるいは、見落としや盲点があることを気づかせてくれたとき(特に、自身が苦手な分野に関して)。
着眼点を投げかけて、一緒に考える
このように考えていくと、正解を教えるというよりも、
「着眼点を投げかけて、一緒に考える」
というアプローチの方が、より相手に喜んでもらえるものとなります。
また、人は、判断のアイデアを考えるとき、自問自答しながら考えています。
しかし、自問自答を続けて分からないというものは、結果、後回しにしてしまいがちです。
その、”自分に問い、自分で答える”というプロセスのなかに入らせてもらい、そのなかの「問いかけ役」になることことができれば、相手の検討プロセスが随分とスムーズに流れていきます。