相手の経営課題をいかにスムーズに解決していくサポートができるかと考えたとき、まずは相手方の”課題”を知る必要があります。
和仁達也「コンサルタントの教科書」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。
経営課題をスムーズに解決できるお手伝い
事業を前に進めるには、経営課題を解決していく必要があります。
税理士としてできることは税務に関する課題解決(税務リスクヘッジ、節税など)ですが、キャッシュフローコーチとしてできることは、税金に限らない広範な事業に関するお金の流れを整理し、経営課題を浮かび上がらせ、さらにはその課題解決のための様々なサポートを行うことによって、よりよい経営判断をしてもらえるためのお膳立てをするように心がけています。
税金はお金の流れの一部で、経営全般をよりよくするには、税金に限らないより大きな事業のお金の流れをまずは可視化することが大事、と考えています。
経営課題の優先順位は、相手の頭の中にある
ひとことで経営課題といっても、様々な事柄があります。
そして、優先順位に関する意識も様々です。
外部から見える経営課題やその優先順位と、当事者である経営者が意識している経営課題やその優先順位は、一致するとは限りません。
そこで、一番先に行うべきことは、「当事者である経営者が意識している経営課題やその優先順位はどうなっているか」ということだと考えられます。
そこのスタートラインの確認に誤りがあると、ボタンの掛け違いが起こってしまうためです。
和仁達也「コンサルタントの教科書」(かんき出版) で、その確認方法としてとても分かりやすい質問だと感じたことがあります。
「これだけ順調にいっていると、悩みなんかはなさそうですね?」
という質問です。
”経営課題は何ですか?”と聞いても、大体の人は、”特にないです”と答える傾向があります。
そのため、相手側が答えやすい質問で投げかける必要があります。
その意味では、上記の質問は、答える側にとってとても答えやすい質問だと思います。
”分からないことが分からない”を言語化する努力
経営課題は様々ですが、経営者として不安に感じるところは共通するものがありますし、様々な経営課題に真剣に向き合っていると、様々な思いや言葉が積み重なってくる側面があります。
相手よりもその経営課題について語れるよう言語化したり、事例を積み重ねたりしていくことで、相手からの関心・共感・信頼に繋がりますし、いかに相手の経営花壇に真剣に向き合っているかという”あり方”が問われるように思います。