感情の転移に気づけるかどうか

過去の感情を、現在の感情に転移しているかどうかを自分で気づけると客観的に考えることができそうです。

古宮昇著「はじめての傾聴術」(ナツメ社)を参考として。

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感情の転移

過去に頂いた感情を、現在の状況に当てはめて沸き起こる感情のことを、”感情の転移”というそうです。

感情が、過去から現在に”転移”している状態です。

例えば、目の前にいる人を、自分の親と似ているかのような感情が沸き起こり、より好意的になる/より毛嫌いする、といった場合です。

自分の心の動きを感じる

「感情の転移」がある場合の心の動きは、通常よりも大きなものになりがちで、自分のことや他人のことが見えづらくなる原因にもなりがちです。

弊害がなければよいですが、客観的に自分のことや他人のことが見えないとなると、とかく予期せぬことも起きがちになります。

通常感じるであろう感情よりも、大きく突き動かされるように感じる感情を自分のなかに感じた場合は、ふと立ち止まってみるとよさそうです。

感情転移と分かると、切り分けて考えられる

”感情転移”ということが分かっていると、少し冷静になって対処することもできます。

自分のなかの大きめな心の動きがあったときに、”もしかして、過去から現在への感情転移なのかも”と気づくことができれば、過去と現在とを切り分けて考えることもでき、冷静な気持ちで自分と相手とを見ることができる気がします。

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