独立前夜で思ったこと

仕事のために必要なものは何だろうか。

かつて、仕事のために必要だと思っていたこと。税理士ですので、業界にいると華々しく思えることがあります。
・資産税にすごく強い
・M&Aや国際税務にすごく強い
・大企業の経営陣とごりごりに渡り合える
など、そういったことが格好良く思えていました。

目次

かつて仕事のために必要だと思っていたこと

僕自身、大学在学中から税理士を目指し、在学中に5科目中2科目取得したはよいものの、2科目取るのですら精神的にぎりぎりで取得した感があります。

税理士を目指し始めたときは、専門職の仕事がしたい、人の生活の大部分を占めている「働く」に貢献するために、経営の仕組みの面から改善をサポートする仕事がしたい、そう思っていました。

また、就職氷河期世代として、優秀な先輩たちが不本意な就職を余儀なくされる姿を目の当たりにしたり(その後、ミスマッチですぐに退職されたりする話だとか)、コミュニケーションが得意でない自分が営業の仕事なんてできない、まして普通の会社の人間関係で立ち回る自信がない、だとか、そういったことも思っていました。

思えばこのへんから、なんだかキラキラしているように見える人にコンプレックスを感じたり、憧れたりがあったように思います。

大学卒業後、税理士試験浪人をするものの2年連続で取得科目が0で、その後、なんとか派遣社員として本格的に社会に出始める頃、周りの新卒就職者は第一線で活躍していて、そろそろ後輩を束ねるポジションに就き始める頃で、完全に自分が出遅れた感がありました。

さらに、税理士事務所就職に際しても、年齢的な部分や大学卒業後に合格科目がないという点、職人の徒弟制度のような仕組みのなかでメンタルが持つだろうかという不安などで、結果とても苦戦し、生活していくために、とたどりついたのは、新しい分野である証券化の分野に特化した税理士事務所でした。

新しい分野には若い人が多く、風通しもよく、金額が大きくてハードなときもありましたが、徒弟制度のような苦しさはなく、それなりの働きやすさを感じていました。

30代となり、佐賀の実家のことなども考えるようになり、Uターンするわけですが、そこでは業種特化の税理士事務所にいたことでつぶしが効かず、32歳から真の税理士業界スタートといっても過言ではないくらい、これまでの経験が役に立たなかったのです。

周りからの大幅な遅れが気になるなか、自分の立ち位置は、新しい分野、とりわけITに強くなることが、経験がものを言う人たちに勝つ道だと心に決めました。

遅れから来るコンプレックスから、やはり思っていたこと。

・資産税にすごく強い
・M&Aや国際税務にすごく強い
・大企業の経営陣とごりごりに渡り合える

なんだかとてもかっこよく思えていました。

今、仕事のために必要だと思うこと

確かに技術は大事です。
ただ、技術は、調べて苦心すればどうにか身につけられるものだということも分かってきたし、教えてもらう機会、詳しい人に任せる道などもあることが分かってきます。

独立するにあたり、お客様や職場の人に多くの言葉を頂き、多くの支えや励ましを頂きました。
これは涙が出るくらい嬉しいことでした。

これまで何気なく一生懸命やってきたことで、ご信頼を頂き、私という人間の新たな船出に花を添えて下さる方も多くいらっしゃいました。

大事なことは、
・相手の話にとにかく耳を傾け、話を受け止め、ときには自分もその胸中を共有すること
・相手の立場を思い、相手にも分かるよう丁寧に接すること
・相手にとって分かりやすい説明となるよう工夫すること
・真面目であること
・誠実な気持ちで人と接すること
・少しでも目の前の人の役に立ちたいと思う気持ちを持つこと
・穏やかに話し、質問しやすい雰囲気作りをすること
なのだと、つくづく思い知らされました。

仕事に必要なのは、まさにこれらで、そこから、その手段としての様々な技術があること。
自分が得意でない分野・経験のない分野があるのであれば、教えてもらったり、任せたりする道もあるのだということ。

それらを身をもって、実感したような思いがします。

まとめ

独立前夜で思ったことは、これまでなんでもなく使い古されたことなのかもしれません。

しかし、それを頭で分かっているのと、実感として身についたものでは、説得力はまったく違います。

決意を固めて、新たな一歩を踏み出します。

この写真は、僕の最も大切にしている写真です。
場所は、トルコのエユップ・スルタン・モスク。シャンデリアの下にいるのは僕です。
ツアーで一緒に行った方が撮って下さったものです。
今まさに、トルコのモスクの圧倒的に神聖な空間で、絨毯の模様の真ん中・シャンデリアの真下に座り、歩むべき道を見つめている自分に自身を重ねています。

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