話に深みを持たせるために、具体的に「根拠」「定義」「由来」を整理し、考えてから話すようにするとよいと考えられます。
安達裕哉著「頭のいい人が話す前に考えていること」(ダイヤモンド社)から考えたこと。
目次
話が浅いと感じさせる原因
”話が浅い”と感じさせてしまうのには、以下のような原因があるようです。
- 「根拠」が薄い
- 「定義」を知らずに使っている
- 「由来」を知らない
話に深みを持たせ、説得力を持たせるには、上記のような浅さの原因を具体的に潰していくのが近道だと考えられます。
「根拠」を深める
根拠の浅さを感じさせてしまう状況
- 権威の言葉をただ引き合いに出しているだけ(◯◯さんはこう言っている)
- 意見の根拠が少量・薄い・偏っている
- あと出しじゃんけん的(結果論、評価家思考)
これらを解消するための具体的な方策として、以下が考えられます。
- 反対意見・自分に都合の悪い情報にもあたってみる
- 政府や大学など、バイアスの少ない統計情報にあたる
「定義」を整理する
定義の浅さを感じさせてしまう状況
- 認識や印象に幅のある言葉を使ってしまう(共通認識・合意形成ができない)
- 無駄に横文字を使う
これらを解消するための具体的な方策として、以下が考えられます。
- 合意形成という目的を考え、”相手との認識のブレの少ない言葉”を使う
- 相手が受け取る言葉の意味を想像する(この言葉は、相手がどのような意味に捉えるか)
- 言葉の定義を辞書で調べる
- 意味に確信を持ち、思考の解像度を上げることで、行動が加速する
「由来」を調べる
由来の認識の浅さを感じさせてしまう状況
- 新しい考え方のみが絶対に正しいと思ってしまっている
これらを解消するための具体的な方策として、以下が考えられます。
- 元々の考え方が、なぜ生まれ、定着したのかを調べる
- 語源を調べる
- 広まった場所・地域を調べる
- 働いている業界の成り立ちを調べる
- 深い議論をすることができる
- 他の人とは違うアイデアのもとになる