融資に限らず、”決算書”はとても重要視されます。
岩田まり子著「税理士を代表して金融機関の友人100人に「銀行融資」について教わってきました」(リンケージパブリッシング)を参考にして。
目次
なぜ決算書を作るのか
決算書は、会社の経営成績や財政状態など、そのときの会社の状況を数字で表現したものです。
では、そもそも「決算書」はなぜ作る必要があるのか。
端的にいうと、”法律や制度で求められているから”ということになります。
事業者は、法律・制度に基づき、税務署に対して、年に1回、決算書や税務申告書を提出することが義務付けられています。
その内容も、当然、法律・制度など一定のルールに基づき正しく作成されている必要があることから、そこには一定の信頼性・信憑性があると考えられています。
決算書が必要とされる場面
具体的に、決算書の提示提出を求められている場面は多岐に渡ります。
- 税務署
- 金融機関(融資申請など)
- 国・自治体(補助金)
- 取引先(販路拡大)
- 帝国データバンク・東京商工リサーチなど
- 行政(許認可、入札など)
正しいことが何よりも大事
決算書は様々な場面で使われるものであり、きちんと作成しておく必要があります。
事業者がお金を使った履歴を適切に反映したものが決算書であり、その決算書を見ることによって、その事業者のことを深く知ることができるものです。
では、決算書の何をどこまで見てくるのか。これについては、こと対金融機関で考えてみると、担当者によってもかなり異なるといわれています。対税務署においてもおおむねそうです。
決算書のあるべき姿とは、その求められている背景などを考えてみたときに、まずは「正しいこと」が重要であると考えられます。
会社の過去・現在・方向性を”正しく”反映できているかどうかが重要、ということです。