自分で自分を変えることは難しいですが、他人から影響を受けたことがきっかけで変わるということは多くあります。
栢野克己(著)竹田陽一(監修)「小さな会社の稼ぐ技術」(日経BP社)を参考として。
目次
自燃と他燃
自分がきっかけで自分を変えることができる、という人は稀です。
大抵の人は、自分が変わった!と思えることのきっかけをたどってゆくと、”他人との出会い”に行き着くことが多いものです。
自分で自分に火を点ける”自燃”の機会よりも、他人から影響を受けて自分が燃えるという”他燃”の機会が多いのであれば、やはりできるだけ外に目を向ける・アンテナを張る、という意識的な姿勢が必要だと感じます。
理想・価値観を、言葉や数字にする
人と人とは、影響し合い、お互いを変えるきっかけを持ちうる存在、と考えると、自分の経営に対する”理想や価値観”を、相手に伝わりうるよう言葉や数字にしておくことはとても重要なことだといえます。
ともすると、経営の計画は頭の中にイメージがあるから大丈夫、と思いがちです。
しかし、頭の中にあるだけでは、他人に伝わりきれないものです。
従業員・取引先・銀行などに協力してもらいながら事業を進めていくには、自社の理想・理念・使命・価値観・指針・計画などを、はっきりとした形で言葉と数字へと落とし込むことには、とても大きな意味を持ちます。
感謝は、必ず形にする
これもともすると忘れがちですが、特に感謝の気持ちは、はっきりと言葉や行動に示さなければ、他人に伝わりません。
これは家族や友人に限るものではありません。
事業においても、お客様・従業員・取引先などに対し、特に感謝の気持ちについては、言葉や行動できちんと示すということが、事業の成否にかかわるほど大きな意味を持っています。