事業におけるお客様との関係性・従業員との関係性としていえることとして、共感→共鳴→ともに創造していくという形を追求できるか、は大きいと思います。
齊藤三希子「パーパス・ブランディング」(宣伝会議)を参考として。
時代を乗り越え、切り開いていくには
事業においては、今現在の経営環境を乗り越え、経営課題をクリアしつつ、未来を切り開いていく、というマインドが否応なく必要とされます。
特に中小企業の場合、大企業に比して少ない経営資源を、どこにどのように投下すべきなのかを見極める必要があります。
限られているからこそ、どこかに集中投下し、尖っていく感覚も必要になります。
一方で、経営するとなると、自身の好きな分野だけでなく、多様な分野(例えば、経理、労務、法務など)にも対応していくようなバランス感覚も必要とされてきます。
共感→共鳴→ともに創造、という形を作れるかどうか
事業である限り、”他者との関係性”という観点は欠かせません。
お客様との関係性によって事業が成り立つわけですし、従業員との関係性によっても同様です。
どのように関係性を築いていくことが、自社にとっても・お客様にとっても・従業員にとっても、最もよい形なのだろうかと考えてみたとき、齊藤三希子「パーパス・ブランディング」(宣伝会議)の言葉はしっくり来るものでした。
お客様との関係性においても、従業員との関係性においても、共感し、共鳴することで、ともに創造していく、という形を取ることができれば、より関係者みんなで大きな力を作り出すことができます。
緊張を強いる上下関係では、なかなかアイデアを持ち寄ることができません。
「安心・安全・ポジティブな関係」を築くことで、より多くの人の間で、共感・共鳴していくことができるといえます。
キーは”言語化”
”他者との関係性”を築くうえでは、やはりまずは「言葉」が重要です。
最初から中身・本質・表に表れない考え方・生き方・価値観のすべてを他者に伝えることはできませんし、他者からも、自社の中身・本質・表に表れない考え方・生き方・価値観はすぐには見えてきません。
最初は「言葉」で、そこから少しずつ理解を深めていくことになります。
「言語化」というと、ともすると、会社や商品を砂糖でまぶすような、綺麗に見せること・人目につくようにすることであるかのような先入観を持ちがちです。
(気恥ずかしいと感じたり、裏目に出ている会社を皮肉に感じたりするような経験から、そのような先入観を持ってしまうのか、、)
しかし、そうではなく、「言語化」のスタートは、「すでにそこにあるけれど、言語化されていないものを掘り起こし、今の時代に合うように明文化していくこと」にあると考えられます。