自社の”なぜやるのか”を固めるだけでなく、お客様との「接点」、スタッフとの「接点」にも十分に注意を払う必要があります。
齊藤三希子「パーパス・ブランディング」(宣伝会議)を参考として。
自社の”なぜやるのか”は、「接点」を持つためのもの
自社がこれまで行ったきたことを見直してみて、存在意義を言語化するうえで、そもそもなぜそれを言語化するかというと、他者との接点を取り持つためです。
自社と外部とが理解し合うためには、まずは「言葉」が大事になってきます。
その後に、その「言葉」が本当かどうかを、「非言語(行動など)」で確認するフェーズに入ってきます。
会社にとっての他者との接点は、「お客様」であり、「スタッフ」です。
お客様との「接点」
自社の強みや情熱を掘り下げた後に考える必要があることとして、それがお客様のニーズ(短期的・長期的・顕在的・潜在的)とマッチしているかどうか、という点です。
お客様のニーズのあるところにしか事業は成立しませんし、そのお客様との「接点」を整えることは重要といえます。
スタッフとの「接点」
スタッフとの「接点」も重要です。
自社の”なぜやるのか”を固めただけで、スタッフとのすり合わせがなければ、それは定めただけで、”使われない言葉”になってしまいます。
スタッフとすり合わせをし、自分ごと化してくれてはじめて、会社としてそれを体現することができます。
お客様との接点をスタッフが担っているような業種であれば、それはなお重要なことといえます。
例えば、お客様と対面する接点を担っているのがアルバイトだとすると、お客様はそのアルバイトの言動によって、その会社の印象の大部分を決めることになります。
その場合、自社の”なぜやるのか”を、幹部だけで共有する、あるいは、正社員だけで共有しても、アルバイトと共有できていないとしたら、お客様には届かないということになってしまいます。