【Claude活用②】準備で迷わない。Claude Codeに「材料リスト」を聞くという仕事の進め方

AIに仕事を任せようと思ったとき、最初につまずきやすいのは「何を渡せばいいのか分からない」という場面です。過去の資料をどれだけ集めればいいのか、どのファイルが役に立つのか。自分ひとりで考えても、なかなか答えは出てきません。
そこで発想を変え、集めるべき材料そのものをClaude Codeに聞いてしまう。この順番に切り替えるだけで、準備が驚くほどスムーズに進みます。

ひつじ・染谷昌利「あらゆる仕事が爆速化する Claude Code徹底活用術」(日本実業出版社)を読んで。

目次

まず「しごとのトリセツ」を書き出す

AIは、こちらの仕事をまだ何も知らない

Claude Codeは優秀ですが、最初はこちらの仕事の中身を何ひとつ知りません。

毎月どんな報告書を作っているのか、会議の記録をどう残しているのか、問い合わせにどう返しているのか。

言葉にして伝えてはじめて、AIは手伝える範囲を把握できます。

そのための土台になるのが、自分の仕事の流れを書き出した「しごとのトリセツ」です。

AIが自分の仕事を覚えるための、自分専用の取扱説明書と言えるでしょう。

仕事の名前を1行、その下に流れを3〜4行

書き方は拍子抜けするほどシンプルです。

仕事の名前を1行書き、その下に手順を3〜4ステップ並べる。これを仕事の数だけ繰り返すだけです。

使っているアプリやファイル名は手順の中にそのまま書いておけば十分。

書く場所は、Wordや表計算ソフトよりもパソコンに最初から入っているメモ帳のほうが向いています。

あとでそのままコピーして貼り付けられるからです。

完璧を目指さない

最初の5分で手を動かし始めるには、次の3つを気にしないことがコツです。

  • 順番や粒度をそろえない
    思い出した順に、書き殴るくらいでかまわない
  • 思い出せないものは飛ばす
    浮かばない仕事は、後日足せばよい
  • 頻度や重要度でふるいにかけない
    「年に1回だから」「大した仕事じゃないから」と省かない

毎日当たり前にこなしている仕事ほど、自分でも言葉にしていないものです。

頭の中にある手順を外に出すだけで、AIに渡せる材料に変わります。

なお、パスワードや社外に出していない数字などは、最初からトリセツに書かないと決めておくと、あとの扱いが楽になります。

「しごとのトリセツ」の例。月次報告書・会議の記録・問い合わせ対応の3つの仕事を、それぞれ3ステップの手順で並べた図

トリセツを渡して「何を集めればいいか」を聞く

材料の集め方は、自分ひとりでは決めにくい

トリセツができたら、次はAIに読ませる「材料」を集める段階です。

ここでいう材料とは、過去の議事録、月次レポートの原本、問い合わせメールのやり取りなど、これまで自分が作ったり扱ったりしてきたファイルです。

ただ、「議事録なら何回分あれば足りるのか」「レポートはどこまで遡ればいいのか」という問いに、自分の感覚だけで答えを出すのは意外と難しいものです。

多すぎれば集めるだけで疲れてしまい、少なすぎればAIが仕事の型をつかめません。

「何があれば任せられる?」とAIに聞いてしまう

そこで、悩む前にトリセツをClaude Codeに貼り付けて、次の2点を聞いてしまいます。

  • 業務の理解
    「こういう仕事を、こういうファイルで回している人である」という要約
  • 仕事ごとの材料リスト
    手元から何をどれくらい集めれば、その仕事を任せやすくなるか

あわせて、「決めつけず、分からないことは先に質問してから提案してほしい」と添えておくと、想像で埋めた提案が返ってくる場面が減ると考えられます。

トリセツそのものをファイルとして保存するところまでClaude Codeに頼んでおけば、以後の作業の土台として何度でも読み返してもらえます。

具体的な「材料リスト」が返ってくる

送信すると、Claude Codeはまず業務の理解を要約し、続けて仕事ごとに集めたいファイルを提案してくれます。

「議事録なら直近3週間分」「月次レポートなら過去2〜3か月分の原本と書式のひな形」「問い合わせ対応ならよくあるパターン3〜5件分のやり取り」といった具合に、種類と量まで具体的です。

何をどれくらい集めればいいか分からないまま手探りでフォルダを埋めるのではなく、リストを見ながら手元から拾っていけばよい状態になります。

「しごとのトリセツ」をClaude Codeに渡すと、議事録・月次レポート・問い合わせ対応の「集めたい材料リスト」が返ってくる流れを示した図

材料をAIに聞くと、準備が止まらなくなる

迷う時間がなくなる

この方法のいちばんの魅力は、準備の途中で手が止まらなくなることです。

AI活用がなかなか進まない理由の多くは、使い方そのものより「何から手をつければいいか分からない」という入口の迷いにあると思われます。

集めるものが決まっていれば、あとは探して入れるだけの作業。

考えることと手を動かすことが切り分けられるので、すき間時間でも少しずつ前に進められます。

使う側の「読み取り」がそのまま頼りになる

何があれば仕事を進めやすいかは、実際にその材料を読んで使う側がいちばんよく分かっています。

人に仕事を引き継ぐときも、「何を用意しておけばいい?」と相手に聞いたほうが、こちらが気を回して資料を山ほど渡すより話が早いもの。

Claude Codeに対しても同じで、使う側に必要なものを言ってもらうのが、結局いちばんの近道になると考えられます。

違和感があれば、遠慮なく返せばいい

返ってきた業務の要約や材料リストが、自分の感覚と少しずれていることもあります。

そのときは「そこはちょっと違う」と返せば大丈夫です。

最初から完璧に伝わることのほうが少なく、1〜2往復のやり取りで、AIの理解は自分の仕事にぐっと近づいていきます。

トリセツも材料リストも、一度作って終わりではなく、やり取りの中で育っていくものと言えそうです。

「トリセツを書く」「AIに材料を聞く」「リストどおりに集める」「ずれたら直す」の4つが循環する流れを示した図

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この記事を書いた人

長崎で活動する
税理士、キャッシュフローコーチ

酒井寛志税理士事務所/税理士
㈱アンジェラス通り会計事務所/代表取締役

Gemini・ChatGPT・Claudeなど
×GoogleWorkspace×クラウド会計ソフトfreeeの活用法を研究する一方、
税務・資金繰り・マーケティングから
ガジェット・おすすめイベントまで、
税理士の視点で幅広く情報発信中

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