古典や専門書などの難しい文章に挑戦するとき、つまずいてしまうことはありませんか?ChatGPTのキャンバス機能を使えば、文章を自分に合った読解レベルや長さに調整できるだけでなく、気になる箇所を個別に質問して理解を深めることもできます。本記事では、孫子の兵法を例に、ChatGPTのキャンバス機能を活用して難解な文章を読みやすくする方法と、その無限の可能性をご紹介します。
ChatGPTの「Canvas」機能とは?
ChatGPTの「Canvas機能」、難解な文章を読み解く場合においても、威力を発揮します。
有料プランに限定された機能でしたが、2024年12月10日には、無料プランユーザーにも開放されることになりました。
この「Canvas機能」、ChatGPTの入力欄の「ツール」マークから呼び出すことができ、立ち上げることができます。
この機能には、以下のような具体的な使い方があります。
- 読解レベルの調節
→難しい文章をわかりやすい言葉に置き換えたり、長い文章を短くすることで、理解しやすくすることができます。 - 文章の長さの調節
→長文を要約したり、逆に詳細を追加して内容を深掘りすることが可能です。 - 特定の単語やフレーズの意味のコメントでの確認
→知らない単語や表現の背景をAIに質問してすぐに理解できます。 - 文体の変更
→フォーマルな文をカジュアルな文に変えたり、逆に丁寧な表現にするなど、用途に応じて文体を変えることができます。 - 内容の再構成やリフレーミング
→文章の順序や構成を整理し直すことで、さらに分かりやすい形にできます。 - コードの編集、テスト、実装
→コードを編集したり、グラフ作成をそのまま実行して作成したりすることができます。 - バージョン管理
→バージョンは保存されており、戻ることも簡単にできます。
使ってみる!(孫子の兵法を読み解く)
実に様々なことができる「Canvas」なのですが、今回、難解な文章の理解に使ってみました。
例えば、孫子の兵法の原文は、古典的な文体や専門用語で書かれており、多くの人にとっては難解です。
しかしながら、このCanvas機能を使うと、簡単に読みやすく変えることができ、かつ、個別に質問しながら読み進めることができます。
ChatGPTの入力欄の「ツール」から「キャンバス」を選択し、孫子の兵法の原文を入れてみます。
そうすると、「キャンバス」が立ち上がります。
そのうえで、分からない文章を選択し、右下から「読解レベル」を選択し、「中学生」や「小学生」など好みのレベルを選択し、送信すると、、
該当部分が、読みやすく変換されます。
あるいは、特定部分を選択肢、「ChatGPTに質問する」で個別に質問することもできます。
このように、難解な文章も、ChatGPTのサポートにより、自分に合った形で読み解いていくことが可能になります。
難解な文章の理解が進む!自由自在の可能性
ChatGPTの「Canvas」機能、学術書や専門的な文章、古典文学など幅広い分野で活用することが可能です。
これは一例で、実際には、リライト、翻訳、文法チェックなどにも使うことができます。
他にも、コードの編集やテストなども行うことができます。
ChatGPT「Canvas」を使うことにより、例えば、今回のように、難しい文章の理解がこれまで以上に自分サイズで進めることができるようになり、読解の壁を取り払う強力なツールといえます。