事業で一直線に進んだ結果、どこかで”踊り場”に差しかかるものですが、その感覚にも共感する姿勢を持ちたいものです。
和仁達也「コンサルタントの教科書」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。
スタートダッシュ後の”踊り場”
誰しも事業をスタートするときは、明確なイメージや目標を持っています。
自分なりに事業をこんな風にしたい。この目標を達成したい。
しかし、それをある程度達成してくると、明確に見えていた当初のイメージや目標がなくなり、”踊り場”が訪れます。
”踊り場”はしんどいもの
”踊り場”は、「調整局面」「横ばい」「停滞」などともいわれます。
この状態はしんどいものです。
なぜなら、悪くなっているわけではないためです。
しかし、本人にとってはしんどいのです。
どこに進んでいけばよいのか、どこに進んで行きたいのか、自身で分からず、日々を悶々と過ごしてしまうことになります。
さらによくないことに、悪くなっているわけではないゆえに、周囲もそのしんどさに共感してくれませんし、一緒に考えてくれません。
見定めに寄り添う
周囲からすると、当人がそのような感覚に陥っているとは気づきにくいものです。
このまま進んでいくのだろう、当然次なる目標が掲げられるのだろう、といったようにしか考えきれないかもしれません。
当人が”踊り場”感覚を感じているかどうかは、当人の話を聞き、表情を見ながらでなければ、わかりません。
周囲から思う感覚と、当人が持っている感覚とが重なりにくい状態。
この状態においては、必ずしも、周囲から何かを提案したとしても、当人にとっては乗り気になれず、なかなか進まないようなことにもなるかもしれません。
そのような場合は、当人が納得のいく次のビジョンや目標を見つけるまでは、寄り添うしかない気がします。
話を聞くことで、相手のなかも整理されていくものですし、そのなかから次なるビジョンや目標が出てくることを一緒に待つという姿勢を持ちたいものです。