大切な話をするとき、その話をする環境に気を配ってみましょう。
おのずと話のしやすさ、深まり、展開が変わってきます。
東山紘久著「プロカウンセラーの聞く技術」(創元社) を読んで実践して以来15年、学んだこと。
話し合う環境は、話の内容・深まり・展開に影響を与える
2人で大切な話をするとき、2人分の椅子しかない部屋がよいでしょうか、4人分の椅子がある部屋がよいでしょうか。
4人分の椅子がある部屋の方がなんとなくいい気がします。
気づまり感がなくなり、話がしやすい感じがします。
その感覚は気のせいなどではなく、様々な人に当てはまることで、工夫の余地があります。
例えば、こんなとき
例えば、2人で大切な話をするとして、部屋が広すぎると落ち着きません。狭すぎても気づまりです。
飲み物や料理があるとどうでしょう。喉の乾きや空腹をほどよく満たしながらですから、話がよく跳ねる気がします。
間も持ちますし、気づまりな感じはだいぶ緩和されそうです。
窓のある部屋と窓のない部屋ではどうでしょう。
話をするときの心持ちは確実に違ってきます。それによって、深まり・展開が違ってくることは予想できます。
会社の会議などで、窓のある部屋、ない部屋では、特に展開が変わってきそうです。
窓のない部屋で話すと、なんとなくすぐ煮詰まりそうな感覚がします。
窓の大きさはどうでしょうか。窓が大きすぎても、小さすぎても、落ち着かない感覚がします。
カーテンがある場合とない場合。
観葉植物がなる場合とない場合。
絵が飾ってある場合と飾っていない場合。飾ってあるとして、どのような絵が飾ってあるのか。大きさはどの程度なのか。絵は濃い色か、淡い色か。風景画か人物画か。
花が活けてある部屋で話をする場合と、花が枯れた部屋で話をする場合。
防音がまったく利いていないうるさい部屋。防音が徹底しすぎて声が跳ねなさすぎる部屋。
太陽の光が差し込む部屋と、差し込まない部屋。差し込むとして、東日なのか、西日なのかどうか。
BGMがある場合、ない場合。
暖かい火のある暖炉の近くはどうでしょうか。ほっと安心して、様々なことが話せそうですね。
水槽(金魚や熱帯魚など)のある部屋も、見飽きず、気持ちが落ち着きそうな気がします。
部屋のあるじの愛用品(文具、本棚、旅行のお土産、飾り皿など)などで、その方の人となりに触れることができると、なんだかほっこりして安心して話ができそうな感じがします。
できる工夫 とにかくまずやってみる
上記は、東山紘久著「プロカウンセラーの聞く技術」(創元社)を参考にしつつ、色々と例を挙げてみたのですが、些細なことでも、話すときの心持ちも変わりますし、話のしやすさ・展開・深まりが異なってくることは容易に想像できます。
このあたりは、実際に話し合う前の準備段階で色々と工夫できることです。
会話を大事にしたいので、準備段階でできる工夫として、上記のことは心がけでできることでもあり、気を配るようにしています。