「物」は「お金」が姿を変えた形と考えると、粗末に扱ってはいけないものだと気付かされます。
井上和弘著「社内埋蔵金をお金にする知恵」(中経出版)を参考として。
目次
在庫管理の基本的考え方
在庫管理の基本的な考え方をシンプルに捉えると以下のようなものになります。
- お客様が欲しいという商品を持っておく
- お客様が欲しくないという商品は持たない・売却する・処分する
自社の商品群を、お客様の立場に立って考えてみると、”しっかりお金を出して手に入れたい魅力ある商品”と”無料でも欲しくない商品”とがあります。
在庫管理は、それをいかに理解するかに尽きるということになります。
井上和弘著「社内埋蔵金をお金にする知恵」(中経出版)によると、それを理解する方法として、以下の実績を把握すること、と解説されています。
- 日々、いかなる商品が売れているか→「販売実績」
- 日々、いかなる商品が残っているか→「在庫実績」
理由を考え続ける
上記の実績を見たうえで、それぞれの理由を考えていくことになります。
- 販売実績→”売れる理由”は何か
- 在庫実績→”売れ残る理由”は何か
自分で期限を決める
上記に関し、その真剣度は切迫度に比例しており、業種にもよってくると思われます。
食品など消費期限が短い商品を取り扱っている業種は切迫度も高いものです。
一方で、消費期限の長い業種を取り扱っている業種は切迫度も低く、気を緩めてしまうことにも繋がるため、自身で確認の期限決める、定期的に確認の時間を取るなど、自発的に在庫管理を行う機会を設ける必要があります。