事業における「お金」とどのように向き合えばよいのか。
今井孝著「 起業1年目のお金の教科書(かんき出版)」を参考として。
他人からの感謝=お金
「お金」は「他人からの感謝」であると考えると、事業の最大のヒントになると思われます。
そう考えると、おのずと、「お金」というものは、「人同士の繋がり」のなかで”感謝”されることによって生じると考えられます。
”お金は寂しがり屋”などともいわれますが、要するに”人が集まっているところ”に生じるものであるといえます。
売り込もうなどと思わなくとも、たくさんの人の集まるところで話をし関係性が生まれるなかで、おのずと”人のお困りごと”に接し、関係性を大事にするなかで、それを解決しようとするなかでそこにおのずと「感謝」が生まれるという流れです。
受け止めて、価値で応える
事業のリズムが掴めないうちは、お金を受け取ることに罪悪感を感じるということもあります。
しかしながら、事業でのお金を”要らない”と言ってしまうことは、他人の感謝を受け取らないと言っているのと同じと考えてもおかしくないと考えられます。
受け取らないのではなく、他人の感謝をしっかりと受け止めて、その分、”相手の役に立てるようよりよい仕事をしよう”と考えることで、自社の事業の価値の進展にも繋がることになります。
時間→価値=お金(≠時間=お金)
事業においては、「時間」は「お金」と直結するわけではありません。
どれだけ「時間」をかけても、それが「お金」に繋がるとは限らないのが事業といえます。
一方で、「時間」が「アイデア出し」へと繋がり、さらにそれが「価値」に繋がれば、それは「お金」へと変わっていくことになります。
例えば、商品名を変えてみる・チラシのキャッチコピーを変えてみる・販路を変えてみるなど。
「時間」→「お金」
ではなく、
「時間」→「アイデア」→「価値」→「お金」
という流れと考える必要があります。
購入決定は、感情で決まり、理屈で正当化される
”売れるかどうか”
これは、どれだけ推測を重ねても、最終的には分からない部分が多いものです。
つまり、売れる前から売れることが決まっている商品はない、と言い換えることができます。
いざ商品をリリースしてみて、お客様が”面白い”などといった良い感情を抱けば、その商品は売れることになりますし、そうでなければ売れないということになります。
様々な理屈や理論はあれど、お客様は購入するかどうかの決定を「感情」で決め、そこに理屈で正当化させることから、なかなか読みづらい部分があります。
要は、お客様が”面白い”と思ってくれるかどうか。
そのため、まずはスモールスタートでやってみて感触を確かめ、そこから改善し続けながら徐々に大きくしていくのが望ましいと考えられます。
感触を確かめるには、まずは「自分がお金を出して欲しいだろうか」であったり、近しい人の反応から考えてみることで反応を確認することもできます。