「人間らしさを大事にすること」と「自分ごと化できること」がキーワードといえそうです。
齊藤三希子「パーパス・ブランディング」(宣伝会議)を参考として。
ITが進展するからこその”人間らしさ”
社会の流れとして、デジタル化が急速に進展してきていますし、これは当面、今後の傾向でありテーマにもなってくると考えて間違いなさそうです。
一方で、そうなってくればくるほど、「人間らしさ」には価値が出てくる、という逆転現象が起きてきます。
最近、”体験型”というキーワードも耳にしますが、まさに”人間らしい感性”が希少価値を増し、脚光を浴びてくるであろうと想起させられます。
多くの人に”自分ごと化”してもらえるかどうか
デジタル化が進むからこそ、”人”や”人と人とを結びつける”といったことも大きな価値を持ってくるようになってきます。
多くの人が繋がり、その多くの人によって事業を推し進めていこうと思うと、会社の考え方がどれだけ従業員に伝わっていて、一人ひとりが「自分ごと化」して考えてくれているかは、とても重要になってきます。
ただ、「自分ごと化」してもらおうと思うと、”共感してもらえるかどうか”は大きなポイントになってきます。
一方的に会社の考え方を押し付けたとしても、従業員に定着するものでもありません。
定着しなければ、結果、お飾りになってしまいます。
定着のためには、そもそも理解しやすく、共感できるものである必要があります。
また、会社と従業員との間で対話を重ね、従業員1人ひとりの背景となるストーリーと重ね合わせてもらえるようにする必要があります。
理解と信頼が基礎になる
会社の考え方を浸透してもらうために、齊藤三希子「パーパス・ブランディング」(宣伝会議)では、「理解」と「信頼」というキーワードが掲げられていました。
すべての行動の起点となるものなので、誰しもが「理解」できるものである必要があります。また、共感してもらえるものである必要もあります。
また、「信頼」できるものであることも重要です。
会社の言っていることとやっていることが同じであること、という点がないと、まずもって浸透しないと思われます。