”自社がどのような考えを持っているか”というブランディングは、お客様に対してだけではなく、従業員に対しても必要といえます。
齊藤三希子「パーパス・ブランディング」(宣伝会議)を参考として。
「あり方」を伝えるのは、お客様に対してだけではない
「自社はなぜ存在しているのか」「自社はなぜそれを行うのか」
シンプルで本質的ですが、言語化することもまた、なかなか難しいものです。
しかし、物・サービスが溢れ、情報も溢れている時代だからこそ、”その会社がどのような考えのもとに事業を行っているのか”ということを明確にすることには、価値があります。
その自社の「あり方」は、ブランド価値ともいえるものです。
そして、それは、お客様に対してだけ伝えるようなものではありません。
従業員に対しても伝え、共有することによって、会社全体がそれを体現することができ、ひいてはお客様にも伝わるようにもなってきます。
従業員と共有する
会社・商品・サービスを知ってもらうべくお客様に対して発信していく方法としては、例えば、広告や広報活動などが考えられます。
広告や広報活動を通して、自社の考えを知ってもらう(=ブランディング)、という形です。
一方で、従業員に対して発信していく方法とは、”ただ知らせる”だけではなく、「共有」することが必要です。
共有し、従業員が会社のあり方を自分ごととして捉えてくれてはじめて、会社全体として、外部に発信していくことができるようになります。
おおもとは1つ
お客様に対して発信していくことは、広報部の仕事であったりします。従業員に対して発信していくこととは、人事部の仕事であったりします。
伝える部署が異なるのは、対象が異なるからに過ぎません。
外部なのか内部なのかはただカテゴリーであって、おおもとにあるものとしては同じことを発信することになります。
そのことによって、その「自社のあり方」に共感できる人がおのずと集まってくるようになります。