”見落としがないか”にアプローチする

経営判断するときに迷うのは”見落としがないかどうか”ということです。

和仁達也「コンサルタントの教科書」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。

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見落としがないかどうか

経営判断をするときに限らずですが、人が判断するときに迷うのは、”見落としがないだろうか”という点です。

自分はこう思うが、死角はないのだろうか、見落としているリスクはないだろうか、考えられるメリット・デメリットはないだろうか、と考えるものです。

同じ物を見ていても、人は人の数だけ、見る位置・角度によっての見え方も見える観点も変わります。

そのため、そのような気持ちに寄り添うとしたら、相手が見落としているかもしれない盲点・新たな着眼点を提案してみる、という姿勢だと思います。

自分の意思で決めたい、という気持ち

人が判断するときに思うのは、”自分の意思で決めたい”という気持ちです。

誰かに指図されるのではなく、誰かに提示された答えを押し付けられるのではなく、自分が自分の意思で決めて進んでいきたい、という気持ちです。

相手が見落としているかもしれない盲点・新たな着眼点を提案することによって、その物について判断するための選択肢を並べることができます。

俯瞰して選択肢を並べることができれば、おのずと、自分の意思で進みたい道を選ぶことができます。

前置きトーク

相手が見落としているかもしれない盲点・新たな着眼点を提案するためには、相手のことを知らなければなりません。

相手が見えている世界観をできるだけリアルに共有することによって、はじめて、 相手が見落としているかもしれない盲点・新たな着眼点といったものが見えてきます。

逆に考えると、相手のことを知ることなく、 相手が見落としているかもしれない盲点・新たな着眼点といったものを適確に提示することは不可能であるということは想像に難くありません。

相手が見えている世界観をリアルに共有するには、相手のことを知るしかありません。

相手の話をよく聞き、質問していくことによって、さらには、相手の表情・仕草を丹念に感じ取ることによって、相手のことを知り、相手が見えている世界観を共有し、相手が見落としているかもしれない盲点・新たな着眼点に気づくことができるものであるともいえます。

ただ、実際のところ、ハードルを感じてしまい、できない場合も多いものです。

相手のことをより深く知る、相手のことを深堀りして質問する、ということに関しては、聞く側にとっても、”相手の気に障るのではないか”・”トラブルになるのではないか”という障壁があるためです。

そのような障壁のためになんとなくハードルを感じているとしたら、その解決策を考えて進めていけばよいだけの話です。

それは、「あらかじめ言っておく」ということです。

「お金のことや個人的なことを突っ込んでお伺いすることもあるかもしれませんが、抵抗がある場合は遠慮なくおっしゃってくださいね」

という前置きの一言があるだけで、そのような障壁のデメリットなどは随分緩和されるものです。

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