どのような目的・理念をもって事業をしているかなど、正解がなく・時間軸も長い質問は抽象的になりがちです。
和仁達也著「コンサルタントの対話術」(かんき出版)を読んで学んだこと、キャッシュフローコーチとして感じたこと。
どこを見据えているか、を知る
相手がここに至るまでどのような道をたどってきたのか、ここからどこを目指しているか・何を大事にしているのか・どこを見据えているかを知ることは重要です。
例えば、なぜ起業しようと思ったのか、理念は何なのか、などです。
それを知ることなく対応するとなると、小手先の問題にばかり対応することとなります。
その小手先の問題に対応するにしても、相手がどのような価値基準を持っているか、何を大事にしているかを知らないでいると、相手の満足度が得られないばかりか、相手のニーズとのミスマッチにもなりえ、すれ違いのもとになり得ると思っています。
反面、そのような”大きく抽象的な質問”はしづらいものです。
つまり、早い段階で知っておきたいことでありながら、知ることができる機会を得るのはかなり先である、という特徴を持っています。
早い段階で知ろうとして無理に問いかけると、相手は意図を測りかねて構えたり、実際とは異なる表面的な回答をしたりして、最初の信頼関係構築の段階でつまずいたりする可能性もあります。
抽象的な質問をする前に
このような場合、単刀直入に抽象的な質問をする前に、相手が答えやすくなる工夫を考える必要があります。
答えやすくするには、”単刀直入に抽象的な質問をされるとどう思うのか”をあらかじめ考えて、ケアしていくという視点が一番効果がありそうです。
例えば、単刀直入に抽象的な質問をされた場合、”自分が言う前にそちらはどうなのか?”、”必ずしも高尚な考え・答えを持っていないが大丈夫だろうか?”などと感じるでしょう。
それらをケアするためには、単刀直入に相手に聞く前に、いくつか「他事例・例え話」をするとよい場合があります。
和仁達也著「コンサルタントの対話術」(かんき出版) などでは、和仁先生はそれらのことを、「誘い水トーク」とネーミングしています。
抽象的な質問の前に、 「他事例・例え話」をすると、以下のような効果があります。
- 答えるにあたって安心感を持ってもらうことができる
- 質問者の正当性を感じ、それならば自分も答えようと思ってもらえる
- 考えるにあたっての目安・ヒントを感じてもらえる
- 話している間に、考える時間を持ってもらえる
事例を2,3準備する
事例は、2,3ある方が望ましいと考えられます。
考える振り幅をもってもらえることができるからです。
例えば、以下のようなパターンを持っておくとよさそうです。
- 「自分のケース」 → 自己開示、自分は考えを持っていると知ってもらうことができる
- 「自分の身近な人のケース」 → 高尚なことでなくともよいという安心感を持ってもらえる
- 「誰もが知っている有名人のケース」 → 説得力があり、目指したい・考えたいと思ってもらえる