事業において、何を整えておくべきか。そして、その整えていく過程が”経営課題へ対処する”ということなのだと思います。
作間信司「一倉定の社長学」(プレジデント社)を参考として。
目次
事業において、何を整えておくべきか
事業において、どのようなことを考え、整えておくべきか、ということについて、作間信司「一倉定の社長学」(プレジデント社)では、「7つの経営課題」として以下のように挙げられています。
7つの経営課題(作間信司「一倉定の社長学」(プレジデント社)より)
- どのような「市場」にするか
- どのような「商品構成・グレード」にするか
- どのような「お客様構成」とするか
- どのような「店舗展開」をするか
- どのような「供給(仕入・外注)体制」とするか
- どのように「将来事業の推進」を考えていくか
- どのような「人員構成」とするか
独自の売り物、独自の売り方
上記のそれぞれの分野ごとに、”自社がどうしたいか・どうありたいか”という点を反映させ、さらにそれらを掛け合わせていくことで、独自性を作っていくことができます。
ある分野では”競合他社並みで”という判断もあり得るでしょうし、逆に、ある分野では”競合他社とはまったく異なる展開で”という判断もあり得ます。
また、例えば、「お客様構成」をより明確にするなどの施策も考えられるところです。
つまり、”自社にとってのお客様は誰であるのか”ということを明示するとともに、”自社にとってのお客様でない方は誰であるのか”を明確にする、ということです。
あるいは、市場であれば、”自社が主戦場とする市場はどこなのか”、”自社が手を出さない市場はどこなのか”など。
独自性が確立できればできるほど、自社の存在価値・世の中に対する「付加価値」(=粗利率・粗利額)も確立していくことができます。
常に考え、修正し続けること
上記の設計は、一度決めたら終わり、というものではありません。
経営環境・お客様の志向などは絶えず変わってゆくものなので、常にその情勢を見極め、その変化へ対応していくことで、アップデートし続ける必要があります。
経営していくとは、上記の方針について、常に考え、常に修正し続けていくことなのだろうと思います。