価値があるということは、相手(顧客)に伝わってはじめて意味をなします。
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)を参考として。
目次
売り文句(価値を伝える言葉)の2要素
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)では、売り文句には2つの要素が必要であるとしています。
- 戦略的であること
- 印象的であること
戦略的であること
印象的であること
「売り文句」が”印象的”かどうか
人間誰しも、自分に最も関心があり、自分が最も大事と考えているものです。
そうしたそれぞれの人の視野のなかに、自社の商品・サービスを入れてもらうには、よほどのものでなければなかなか関心を持ってもらえません。
どんなによい商品で、どんなにお客様にとって数々のメリットあるものであっても、そのメッセージが顧客に伝わらなければ、顧客にとっては存在しないのも同然です。
ゆえに、メッセージは、お客様に伝わる”印象的”なものであるかどうかの検討は必要になってきます。
3つのバイアス
人間が情報を認知するときには、3つのバイアス(先入観・偏り)がかかると言われています。
- 自分が聞きたいことしか耳に入らない(選択的注意)
- 自分の都合のよいように解釈したがる(選択的歪曲)
- 自分の憶えたいものだけを覚える(選択的記憶)
乗り越えるための3つの視点
シンプルに、わかりやすく
人間は、さほどに興味のない状態では、大量・詳細な情報は頭のなかに入ってくるものではありません。
聞いてもらえず、都合よくしか解釈してもらえず、記憶に残してもらえることができません。
「シンプルに、わかりやすく」が重要になります。
インパクト
相手の視野のなかに入れてもらうには、インパクトも必要です。
ユーモアがある、強烈である、画像などイメージで伝える、などを考えたいところです。
お客様にとってのメリットを発信する
人間誰しも、自分に最も関心があり、自分が最も大事と考えているものです。
自分に関係があるかどうか(メリット・デメリット)という視点で常に考えているものです。
顧客にとって、メリット・デメリットを”自分ごと”として実感できるような表現にしたいところです。