3つのバイアスを乗り越える②

価値があるということは、相手(顧客)に伝わってはじめて意味をなします。

佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)を参考として。

目次

3つのバイアス

人間が情報を認知するときには、3つのバイアス(先入観・偏り)がかかると言われています。

  1. 自分が聞きたいことしか耳に入らない(選択的注意)
  2. 自分の都合のよいように解釈したがる(選択的歪曲)
  3. 自分の憶えたいものだけを覚える(選択的記憶)

自社の商品・サービスを顧客に知ってもらえるためには、これらのバイアスを乗り越えて認知してもらえるよう「売り文句」の工夫が必要です。

顧客にとってのメリットを考える

人間誰しも自分に最も関心があり、自分が最も大事と考えるものです。

顧客にとっては自身のことがすべてですし、自社にとっても自社商品がいかに売れるかがすべてではあります。

とはいえ、このままでは交わることがありません。

自社の商品・サービスを、顧客に選んでもらうには、”自社が売りたいもの”に目を向けるのではなく、”自社商品によって、顧客にどのようなよい効果をもたらすのか”を語る必要があります。

ベネフィットを考えて言語化する

自社は商品を売りたくとも、顧客にとってはその商品はひとつの手段であって、顧客がその手段を通じて解決したいこと・充足させたいこと(ベネフィット)は何であるのかを考える必要があります。

佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)では、そのベネフィットをまずは以下の2つに大別しています。

  • 機能的ベネフィット
  • 感情的ベネフィット

機能的ベネフィット

機能的な面で、顧客のメリットになることは何なのかということです。

  • 提供スピードが速い
  • 品質に比べて価格が安い(コストパフォーマンスがよい)
  • 使いやすい・入手しやすい・便利
  • 使うと利益が出る(投下した以上の見返りが期待できる)
  • 品質がよい

感情的ベネフィット

機能面では推し量れないメリットというものも、顧客を引き付けます。

  • 楽しい
  • ステータス・優越感を感じることができる
  • 社会的に認知してもらえやすくなる
  • 異性を引き付ける

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