お客様がその商品を知り、愛用してもらうまでにはいくつも障害があり、それをひとつひとつ取り除く必要があります。
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)を参考として。
目次
マインドフロー
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)では、この”大きな流れ”を、マインドフローと呼んでいます。
STEP
そもそも自社の「存在」を知らない
自社の取るべき行動
→自社の存在を知ってもらうには?
STEP
「存在」は知っているが、「興味」を持っていない
自社の取るべき行動
→興味を持ってもらうには?
STEP
「興味」は持っているが、問合せなどの「行動」はしていない
自社の取るべき行動
→問合せなどの行動を起こしてもらうには?
STEP
「行動」はするが、「比較検討」はしていない
自社の取るべき行動
→自社を選んでもらうには?
STEP
「比較検討」するが、「購入」には至らない
自社の取るべき行動
→ひとまず購入するという決断をしてもらうには?
STEP
「購入」するが、「使用」しない
自社の取るべき行動
→購入後、実際に使っていただくには?
STEP
「使用」するが、「愛着」しリピートするには至らない
自社の取るべき行動
→愛着を持ってもらうには?リピートしてもらうには?
STEP
「愛着」し、リピートしたり、周囲に勧めたりする
まとめると、以下のようなステップになっています。
マインドフロー
- 認知
- 興味
- 行動
- 比較
- 購買
- 利用
- 愛情
障害を取り除く
最初の「認知」から最後の「愛情」までスムーズに流れていってもらうには、その流れのなかで”障害”となっているものを見つけ出しては取り除いていく、という地道な作業が必要になります。
障害がひとつひとつ取り除かれれば取り除かれるほど流れができ、スムーズになっていくことになります。
具体例(レストラン)
上記のマインドフローは抽象化してあるためイメージがしにくい部分がありますが、具体例で見てみるとより分かりやすくイメージすることができます。
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)で挙げられていたレストランの具体例をもとにすると、以下のように考えることができます。
段階 | レストランの場合 |
---|---|
①認知 | ・看板 ・店の大きさ、インパクト ・よく通る場所にある ・チラシ ・店頭での宣伝 |
②興味 | ・店内を見てみたくなる ・何屋さんか気になる ・ジャンルが気になる ・メニュー、価格が気になる |
③行動 | ・足を止めて中を覗いてみる ・店内の雰囲気、客層 ・外メニュー |
④比較 | ・他の候補先店を思い浮かべて、腹具合、その日食べたいものを思い浮かべる ・価格設定はどうか ・量はどうか ・同行者がいれば、満足しそうか(品揃えの広さ) ・飲み物が食後につくかどうか ・待つか ・待つ間、店内に座れるか、飲み物サービスなどがあるか |
⑤購買 | ・読みやすいメニューであれば、すぐ決められる |
⑥利用 | ・味はどうか ・量はどうか ・店員の対応はどうか ・店の雰囲気はどうか ・他のお客様はどうか |
⑦愛情 | ・味、対応、価格に満足すれば、また来たいと感じる ・ポイント、スタンプカードがあると、また来たいと思うかもしれない |