広告物を作る際には、「訴求内容」と「表現方法」とを考える必要があります。
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)を参考として。
目次
広告物を作る際のチェックポイント
広告物を作る際には、以下の要素を柱に考えるべきといわれています。
- 訴求内容:何を言うか。それは顧客の課題を解決するか。
- 表現方法:どのように伝えるか。それは印象的で記憶に残るか。
これらを考える際にも、”知ってもらってから愛用してもらうまでの流れ”であるマインドフローをベースにしていくことになります。
マインドフロー
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)では、この”大きな流れ”を、マインドフローと呼んでいます。
STEP
そもそも自社の「存在」を知らない
自社の取るべき行動
→自社の存在を知ってもらうには?
STEP
「存在」は知っているが、「興味」を持っていない
自社の取るべき行動
→興味を持ってもらうには?
STEP
「興味」は持っているが、問合せなどの「行動」はしていない
自社の取るべき行動
→問合せなどの行動を起こしてもらうには?
STEP
「行動」はするが、「比較検討」はしていない
自社の取るべき行動
→自社を選んでもらうには?
STEP
「比較検討」するが、「購入」には至らない
自社の取るべき行動
→ひとまず購入するという決断をしてもらうには?
STEP
「購入」するが、「使用」しない
自社の取るべき行動
→購入後、実際に使っていただくには?
STEP
「使用」するが、「愛着」しリピートするには至らない
自社の取るべき行動
→愛着を持ってもらうには?リピートしてもらうには?
STEP
「愛着」し、リピートしたり、周囲に勧めたりする
まとめると、以下のようなステップになっています。
マインドフロー
- 認知
- 興味
- 行動
- 比較
- 購買
- 利用
- 愛情
どの部分を補強すべきか
上記のどの部分が課題であるかによって、「訴求内容」と「表現方法」も変わっていきます。
「認知」が課題なのであれば、まずは知ってもらうということに比重を置いたものにすることになります。
「興味」が課題なのであれば、より商品を理解してもらえるような広告にすることになります。
「比較」が課題なのであれば、競合との違い(差別化ポイント)を強調することになります。