いざ売上を上げよう!となったとき、自社の売上の”構造”を知っていなければ、どのような方向に進んでいけば分からないということになります。その方向性のひとつ、ニーズを深めるには、どうすればよいか。
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)を参考として。
ニーズの広さ・深さ
商品のニーズは、広さ・深さで整理することができます。
- ニーズが深い → その商品にどれだけこだわるか(ブランドなど)
- ニーズが広い → その商品をどれだけ多くの人が使うか
ニーズを深めるとは
”ニーズを深める”とは、具体的には、顧客を広げるのではなく、既存顧客など一定の顧客により支持してもらえるよう、その一定の顧客層のニーズを深める方向性をいいます。
ニーズを深めるには
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)によると、ニーズを深めるには、具体的に以下のような施策が考えられるとされています。
こだわりの商品を作る(「モノ」で差別化)
商品そのもの、そしてそのデザインに至るまでの細部にわたって、自社のこだわりを詰め込むことで、自社の独自性を出すということが考えられます。
商品の選択基準にこだわる
商品作りにこだわるとともに、選び方にこだわるという考え方もあります。
顧客に、「選び方を提案する」という感覚です。
考え方・ポリシーにこだわる(「哲学」で差別化)
商品・ビジネス・業界に対する会社としての考え方・ポリシーを明確にすることで、それに共感・賛同してくれる顧客が集まることになります。
顧客に伝える
商品や考え方へのこだわりを、顧客に伝えることが重要です。
伝え方は口頭だけでは足りません。店舗の雰囲気、品揃え、パンフレット、ウェブサイトなど、すべてがブレなく一貫していることで、伝わることになります。
コニュニティを作る
ユーザー同士のコミュニティを作ることで、ユーザーに帰属意識や誇りを持ってもらえるようになります。
習慣に組み込んでもらえるようにする
顧客の習慣のなかに組み込んでもらえるかどうかは大きいと思われます。
スタンプカードなどでリピート促進し、習慣化してもらえるなどの施策が考えられます。
特別感を持ってもらう
顧客に”特別感”を持ってもらえることも重要です。
ゲリラ的に”1,000円以上で1個おまけする”など。
(反対に、ニーズを広めたいときは、このようなおまけは大々的に宣伝し、最初の購入へと繋げるという方向性になります。)