正しく経営数字を見ないまま経営していくことと、定期的に経営数字を正しく見ながら経営していくことで、何が変わるのか。
目次
経営数字を正しく見ないで進むと陥りがちな状態
定期的に経営数字を整理せずに、ただひたすらに進んでいった場合、どのようになるのだろうかと考えてみました。
- 自分のなかでの感覚と実際の経営数字が乖離する
- 自分が好きなことのみをやる
- 自分がこれまでやったことがある範囲内でのみやる
定期的に経営数字を見ると、何が変わるか
一方、定期的に経営数字を見ながら経営していくことで、以下のような傾向が生まれやすいと感じています。
- 感覚と経営数字とが一致してくる
- 自分の理想の実現を現実味をもってイメージでき(あるいは、ときには必要に迫られて)、新しいことにもチャレンジしていく必要性を認識できる
- 新しいチャレンジも、一定期間継続しなければ結果が出ないことを認識できる
- これまでの常識の外側の可能性に着目する癖が自然とつく
経営の「スタンス」
業績がよしあしに関わらず、経営数字を正しく定期的にチェックしていくことで、「自分の知っている範囲内で、ただ好きなようにやる」という思考から、「理想実現or業績改善のために、新しいことにチャレンジしていく必要性、かつ、それを一定期間は継続していく必要性を感じる」思考になる、という違いがあるように感じています。
月に1回1時間見てあれこれと気づきを得るだけでも、そこでの気づきは、知らず知らずのうちに、その後の1ヶ月の思考・行動、そして経営判断に影響を与えているものです。
自分の今ある商品・サービス・技術の「一歩先」を、より現実感を持ってイメージするのには、経営数字を見るということはよいきっかけになります。
この「一歩先」とは、得意な部分のさらなる可能性の開発に着目する・苦手意識のあったことにも目を向けてみるなど、様々な展開が考えられます。
特に中小企業にとっては、”経営者の成長≒会社の成長”ともいえます。
意識して自分の”器”を広げる機会を持つ意味でも、経営数字を見ることは十分にそのきっかけになりえます。
自分の今ある商品・サービス・技術に固執しすぎずに、あくまで「スタンス」を持ちたいところです。