人と対話するときは、「言葉」だけでなく「表情」と「間」も重要な要素になってきます。
和仁達也著「コンサルタントの対話術」(かんき出版)を読んで学んだこと、キャッシュフローコーチとして感じたこと。
「言葉」以外に気をつけてみるべきこと
人と対話するとき、「言葉」や「話す順番」などのみを考えて工夫しようとしがちです。
しかし、実際には、相手は「言葉」だけで意味を見定めるわけではありません。
「表情」や「仕草」を見ています。
また、適切な「間」もないと、受け手は情報を消化することができません。
話す側は、一生懸命になろうとすればするほど「言葉」にばかり力が入りがちで、結果、話している「表情」が怖くなっていることもあります。
相手の反応を見る余裕がないと、「間」を取ることができなくなってしまいます。
人と対話するときは、「言葉」だけでなく、「表情」や「間」の取り方もよく考えて、工夫する必要があります。
「間」は余白・余韻、「埋める」は不安
「間」は怖い・気まずい、と思いがちです。
しかし、大事な話であればあるほど、考えながら話すのが通常です。
「間」は、「考える時間」でもあるので、必要なものです。
「間」は”余白”で、その”余白”は”余韻”を生みます。無駄なものではありません。
一方、「間」を怖がると、間を埋めるためにどんどん言葉を追加していくことになります。
結果、逆に相手にどんどん伝わらなくなってしまいます。
それどころか、”無駄に間を埋める”ことは、話し手の”不安”をさらけ出すことになり、結果として、聞いている方はなんとなくその”不安”や”自信のなさ”が伝わってきて、嫌な気持ちにすらなることもあります。
これは対話に限らないように思います。
特にありがちなのは、PowerPointなどのスライド作成、あるいは歌など、表現物にはほとんどといっていいほど、この「間」へのスタンスは重大な影響を及ぼします。
「表情」のチェック方法
普段、自分が話している表情とチェックすることはできません。
鏡を見て練習するといったことはできるかもしれません。
あるいは、動画を撮ってみるというのも一つの手段です。
Youtubeのために動画を撮ってみると、自分の話し方・言葉・声・間などへ、嫌というほど向き合うことになり、ある意味お勧めではあります。
途中で「えー」「あー」「あのー」などは、”無駄に埋める”の代表例といえるかもしれません。
無意識的に使ってしまうものですが、動画などを撮って振り返って見てみると、必要以上のそれらはいかに話への集中力を削ぐものであるかもよく分かります。
自分の「表情」もよく分かります。