「やること」と「意味づけ」をセットで伝える

他人に何かをやってもらうにあたっては「やること」だけを伝えても、やってもらえない場合も多々あります。

和仁達也著「コンサルタントの対話術」(かんき出版)を読んで学んだこと、キャッシュフローコーチとして感じたこと。

目次

一方通行かも

自分以外の他人に何かをしてもらうとき、”やってもらうべきこと”だけを伝えても、やってもらえないこともあります。

人が行動に移すときというのは、そこに何らかの判断・決断があります。

行動に移されていないということは、その人にそのような判断ができない”引っかかり”があることも多いものです。

基本的に、”やる意味””やる必要性””やるメリット”が腹落ちして納得しないと、人は動けません。

ただ”やってもらうべきこと”のみを伝えても、一方通行になってしまっている可能性もあるということです。

「やること」と「意味づけ」は常にセットと考える

「やること」だけを伝えても、相手が”意味”に納得できなければ行動に移されない場合があるということは前述の通りです。

同様に、「意味づけ」だけを伝えても、相手は動いてくれません。

そのような場合、”やる意味”はわかっていても、”どうやればいいのかわからない”状態に戸惑っていることが考えられます。

つまり、「意味づけ」と「やること」は常にセットであって、相手がやってくれない場合、”どちらかに関する説明が不十分だったのかもしれない”と考えるようにしています。

「意味づけ」の捉え方、伝え方を磨く

「やること」を完結にまとめるには、相手の立場に立ち、スタートからゴールまでを思い描き、何に戸惑いそうかを想像し、できるだけ戸惑わないようなわかりやすい言葉でまとめ、さらに時系列に順番を並べると伝わり方としてうまくいくことが多いと感じています。

一方、「意味づけ」というのは、自分自身が行動レベルまで落とし込んでいるものを遡って考えることになるので、ワンランク上の難しさを感じるところです。

表面のみを捉えても伝わない場合もあります。

概ね人が立ち止まるときは、表面からは見えない部分に本質があって、そこに何らかの引っかかりを感じている場合も多いためです。

そのような状態を解消し、相手に「意味づけ」を伝えるには、自分自身にしっかりとした「言語化スキル」が必要だと感じています。

言語化スキル

物事や現象に”名前をつけて認識する”という能力は簡単なようで難しいものです。

いわゆる「ゼロの概念」「コロンブスの卵」といったように、結果だけ見てみると簡単なように見えて、実際にその発想と表現に”名前をつけて認識する”という行為は非常に高いスキルが求められます。

言語化スキルを磨くにあたっては、 和仁達也著「コンサルタントの対話術」(かんき出版) を参考にして、日々のトレーニングをしていきたいと考えています。

言語化スキルを磨くには

【言語化スキル】=【本質をつかむ力】×【ボキャブラリー力】

和仁達也著「コンサルタントの対話術」(かんき出版)より

本質をつかむ力

目の前で起こっている出来事について、”要はどういうことなのか”ということを把握する必要があります。

それには、自分のなかで以下のようなことを自問自答する習慣を持ちたいと考えます。

  • 現象の本質は何か?
  • なぜ自分はそう考えるのか?

ボキャブラリー力

表現する”言葉”の種類を増やすことも重要です。

日頃から、言葉や文章に敏感になっていると、知らず知らずのうちに、”適した言葉”の手札が増えていきます。

感じたことをメモし、文章表現する

この記事更新などはまさにそうですが、日々、自分の生活(仕事、私生活問わず)のなかで、ピンときたこと・心に引っかかったことを可能な限りの言葉でメモして、それを改めて文章に起こすことも、言語化スキルを磨くことに繫がると感じています。

相手に何かを伝えるときの手段や着眼点の選択肢は増えると感じています。

浦上天主堂(正面から)

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