何をするか・どのようにするのか、の前に、「何のために、なぜやるのか」を考えておきたいところです。
齊藤三希子「パーパス・ブランディング」(宣伝会議)を参考として。
何(What)、どのように(How)は”手段”
何(What)をするのか。
どのように(How)するのか。
これらは、”手段”の話であるといえます。
達成したい目的があり、そのための”手段”として、「何」「どのように」という視点があります。
なぜ(Why)やるのか
”何(What)を・どのように(How)するのか”の前に、”なぜ(Why)やるのか”を見据えてみる必要があります。
”手段”の前に、目的や原動力が明確でないと、”手段”が単発の点として広がるばかりで、線で繋がっていない状態になるからです。
どのような形で社会の役に立つのか、どのような形で社会に新しい価値・便益をもたらすのか、どのような形で人にポジティブな気持ちをもたらすのか。
それらを達成するために、自社が社会に存在する価値がある、という視点です。
見つけるというよりも、掘り起こす
これらは、新たに見つかるというよりも、事業を繰り返し行うなかで、自分という個性を軸として巻き取るように蓄積されていくものを、掘り起こすという感覚なのかもしれません。
「感受性」を拾い集める
事業を日々繰り返し行うなかで、”自身が思ったこと・感じたこと”というものは、その人ならではの個性・感受性から生まれてきているものです。
これを拾い集めることが、個性・独自性へとつながっていきます。
「選ばれる理由」を拾い集める
お客様から「選ばれる理由」は、相対的な意味での”自社の個性”ということができます。
他者との比較のなかで、自分では普通だと思っていたこと・当たり前だと思っていたこと・強みとは思わなかったことが実は強みだったこと、が見えてきます。
2種類の「ニーズ」を考える
お客様が求めているものには、2種類あります。
「顕在化しているもの」と「潜在化しているもの」です。
「顕在化しているもの」とは、お客様が自身で言語化できているニーズです。
一方、「潜在化しているもの」とは、お客様自身で”モヤモヤはするけれど、何が分からないかが分からずにいる部分”ともいえるかもしれません。
これらも踏まえて考えていくことで、一貫した軸が見えてくることがあります。