現在から未来を考えるのではなく、未来から逆算して現在を決めたほうがうまくいく場合が多いものです。
小山昇著「社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!」(すばる舎)を参考にして。
逆算のほうが決めやすい
事業の現状から漠然と未来を考えていると、いつまでもフワフワとしてしまいがちです。
一方で、最初に未来のイメージが決まっていると、そのために何をすべきかという案は次々と浮かんできます。
目標が決まっているほうが、必要なことが逆算でどんどん決まっていくものです。
まずは決めて、後から修正すればよい
できるかどうか分からないから目標を定めないでいると、ずっと決まらないということになりかねません。
そうすると、今、何をしなければいけないかも決まらないまま、なんとなく場当たり的に過ごしてしまうことになります。
目標が定まっていると、そのために何をしなければいけないかを考え、具体的な戦略と行動に結びつけることができます。
目標はあまり緻密に決めずとも、まずは決めてしまうことが重要といえます。
そのために必要なことを真剣に考えるなかで、おのずときちんと修正されるからです。
思いつかなければ、収支分岐点から考えてみてもいいでしょうし、前期の数字と同じでもいいかもしれません。
小山昇著「社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!」(すばる舎)でのイメージの引き出し方は面白いものでした。
目標が定められないでいるときに、「では、ゼロでいきましょう。」と迫ると、「いや、せめてこれくらいはないと!」と咄嗟に目標が出てくることがあるそうです。
確かに、案外、”目標感”というのは誰しも持っている気がします。
それを完璧主義で口に出さずにいるか、まずはこれ!と決めきれるかどうか、の違いだけかもしれません。
目標を手段に落とし込める
「目標」が決まれば、「戦略」が明確になります。「戦略」が決まれば、「手段」が決まります。
その過程で、自然と新しいやり方を取り入れる機会に恵まれるかもしれません。
目標や戦略が定まっていなければ、”新しいやり方”というものはなかなか視野に入らないものです。
目標を見据えて、”自分ごと”に感じるからこそ、その新しいやり方も目に入り、真剣に考えるようになります。
その過程でどうしても不都合があれば変えればいいものです。
たたき台もなく物事を決めることは難しいものです。
逆にいえば、たたき台があったほうが、具体的にスピーディーに物事が決まるものです。