創業融資を受けられる”可能性”を測る目安

創業融資が受けられるかどうか、どのような点が目安になるか。

水野剛志著「飲食店経営で成功するための「お金」のことがわかる本」(日本実業出版社)を参考として。

目次

融資を受けられるだろうか、、

創業融資では、事業実績がない分、創業者個人の実績・事業見立てが重視されます。

そうなると、”自分は創業融資を受けられるだろうか、、”ということは誰しもそこはかとなく不安になるものです。

具体的に、どのようなことがあると不利なのか・どのようなことがあると有利なのか、まずはそのポイントを中心に自身の状況を把握しておきたいところです。

把握しておけば、挽回するために金融機関にどのように説明すればよいか、などの対策も考えることができるようになります。

目安

以下がポイントといわれています。

  • 過去10年以内に、債務整理(破産等)をしていないか
  • 過去5年以内に、借入・クレジットカードの支払いを3ヶ月以上延滞したことがないか
  • 過去2年以内に、消費者金融の利用がないか
  • 自己資金が100万円以上あるか
  • ”自己資金+親族等からの借入”で開業資金の1/3以上があり、物件資金が賄えるか
  • その業界での経験が最低1年以上あるか
  • 事業計画を緻密に立てることができているか

具体的なダメージとその対応策を考える

上記に引っかかりがある場合、まったく可能性がなくなるというわけでもありません。

また、挽回するためには、経緯の説明を誠実に行うことと、そのためのカバー策を伝える必要ががあります。

過去10年以内に、債務整理(破産等)をしている・ダメージは相当大きい
・経緯の説明を誠実に行う
・通常以上に事業計画に力を入れる
過去5年以内に、借入・クレジットカードの支払い
を3ヶ月以上延滞したことがある
・金銭感覚がルーズという印象を与える
・経緯の説明を誠実に行う
過去2年以内に、消費者金融の利用がある・金銭感覚がルーズという印象を与える
・経緯の説明を誠実に行う
自己資金が100万円以上ある・自己資金の質(貯め方)が問われる
・”見せ金”は信用を失う
”自己資金+親族等からの借入”で開業資金の1/3以上ない・事業安定性の目安
その業界での経験が最低1年以上ない・その業界での経験が1~2年は必要と考える
事業計画を緻密に立てていない・今後の経営者としての資質が問われる

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この記事を書いた人

長崎で活動する
税理士、キャッシュフローコーチ

酒井寛志税理士事務所/税理士
㈱アンジェラス通り会計事務所/代表取締役

Gemini・ChatGPT・Claudeなど
×GoogleWorkspace×クラウド会計ソフトfreeeの活用法を研究する一方、
税務・資金繰り・マーケティングから
ガジェット・おすすめイベントまで、
税理士の視点で幅広く情報発信中

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