原価率をモニタリングする(飲食業)

原価の管理ができていないと、”売上が上がっていても手元にお金が残らない”という現象が起こることになります。

水野剛志著「飲食店経営で成功するための「お金」のことがわかる本」(日本実業出版社)を参考として。

目次

日々のことは変化に気づきにくい

いつも通りに過ごしていると、日々の少しずつの変化には気づきにくいものです。

半年ほど経ってみて、”いつもに比べてなぜか手元にお金が残っていない”など、大きな変化となってはじめて気づくことがあります。

月に1回でもモニタリングする仕組みを取っておけば、”そういわれればそうかな”という段階で変化に気づくことができ、その原因を探り、早めの対策を打つことができます。

原価率・粗利率を数字でモニタリングする

上記のとおり、原価率・粗利率について、最低でも月に1回はモニタリングしたいところです。

日々の少しずつの変化には気づきにくくとも、月1回の振り返りによって気づくこともあります。

原価率が上がる原因と対策

仕入の工程

原価率が高くなる原因
改善策例
  • いつの間にか仕入業者の価格が見直されていた
  • 必要以上に多く仕入れている
  • 仕入業者の見直し
  • 仕入業者への値下げ交渉
  • 実績に基づく売上予測を立て、必要量を検討する

調理の工程

原価率が高くなる原因
改善策例
  • 先入れ先出しが守られていない、食材を使い切れていない
  • 必要以上に食材を使いすぎている
  • 従業員による飲み食い・持ち帰りが起こっている
  • 在庫管理の徹底
  • 死蔵品を活かすメニューの開発
  • メニューごとのレシピ作成(正確な量、間違いのない手順)
  • 従業員への注意喚起、カメラ設定

販売の工程

原価率が高くなる原因
改善策例
  • 値付けが低い
  • 原価率の高い商品ばかり売れている
  • 値付けの見直し
  • メニューブックやポップを作り直す
  • 注文の流れを変える

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