事業において、売上高などの面での目標を持つかどうかは、大きく影響してきます。
水野剛志著「飲食店経営で成功するための「お金」のことがわかる本」(日本実業出版社)を参考として。
目次
どこまで頑張ればいいか分からない
売上目標を持っていなければ、どこを向いて事業を進めていけばよいかが分かりません。
ただ漫然と、”どこまで頑張ればいいかが分からない”状況にいると、力の入れ加減が分からなくなってしまいます。
目標売上があると、足りなければ必死に達成しようと頑張る気持ちが沸きますし、逆に伸ばし続けていっている途中だとすると、どこまでも頑張らなくてはならないような気がして息切れがしてしまいます。
目標売上を設定する
事業において、目標売上の意識を持っているかどうかは、結果に大きな違いをもたらします。
どのように目標売上を持ってよいか分からない場合は、まずは「収支分岐点」を土台にしたいところです。
現状の経費(必要な経費)をベースとしてそこに納税と借入金元本返済を加え金額から逆算することで、必要な粗利益が出ます。
その粗利益を粗利率で逆算することで、必要な売上高が見えてきます。
そこに、将来行いたい設備投資があるようであれば、その積立額を含めて逆算するのもよいでしょう。
”月ごと”とともに、”1日ごと”という選択肢も持つ
”月ごと”に売上の目標と実際とを対比して見ていく方法もあります。
一方で、飲食業のように、日々、売上高が立つような業種の場合は、”月ごと”からさらに”1日ごと”に落とし込むことで、よりリアルに感じることができます。
どこまで頑張ればよいかが分かることで、1日1日の充実感をどこで感じればよいか、労いの気持ちをどこで感じればよいかが分かり、事業への思い入れに影響を与えることになります。