店舗を構えて事業を行う場合、どの場所に出店するかの検討が必要になってきます。
水野剛志著「飲食店経営で成功するための「お金」のことがわかる本」(日本実業出版社)を参考として。
立地が命運を握る
飲食業や小売業など店舗を構えて行う事業の場合、どの場所に店舗を構えるか、その立地によって読みも展開も大きく変わってくるといえます。
立地の特性(人の数、流れ、年齢層、所得層、通行目的など)によって、どのような商品・サービスが受け入れられるかが変わってきますし、それに沿って展開を考える必要があります。
また、その展開に自身の経営理念・スタンスが合っているかも重要になってきます。
売上予測の精度も上がる
立地の特性(人の数、流れ、年齢層、所得層、通行目的など)を知ることで、売上予測の精度を上げることができます。
例えば、同地域で、同じような業態・コンセプトですでに事業を行っている店舗の状況をリサーチすることで、ある程度、自社の売上予測も見積もることができたりします。
事前のリサーチ次第で、より具体的に、自身が事業をスタートした場合の収支見込みやイメージをつかむことができます。
出店場所をどのようにリサーチするか
水野剛志著「飲食店経営で成功するための「お金」のことがわかる本」(日本実業出版社)を参考にすると、大きく分けて、下記の3つの方法が考えられます。
- 商圏のリサーチ
- 店前交通量のリサーチ
- サンプル店のリサーチ
商圏のリサーチ
出店エリアに関する以下の情報を集めていきます。
- 夜間・昼間の年齢別の人口数、構成比
- 世帯収入分布
- 最寄り駅の乗降客数
これらは、有料でのレポートもあれば、無料のものもあります。
また、飲食業であれば、ビール会社やリース会社などの取引業者に相談してみることもひとつといわれています。
店前交通量のリサーチ
出店予定の店前通行量に関する以下の情報を集めていきます。
- 曜日別(平日、休日)
- 時間帯別(朝、昼、夕方、夜、深夜など)
- 通行者属性(性別、年齢別、職業別、通行目的など)
自身が展開しようと考えている店舗にとって、上記の情報がどの程度フィットするかイメージしながらリサーチしたいところです。
サンプル店のリサーチ
出店エリアにすでに出店している同業他店に関する以下の情報を集めていきます。
- 客層
- 注文内容
- 注文数
上記を知ることで、自身のメニューの内容や値付け、客単価の参考にすることが可能になってきます。