起業時には”スモールスタート”したほうがよいといわれますが、”スモールスタート”とは具体的にどのようにすればよいのか。
今井孝著「起業1年目の教科書」(かんき出版)を参考として。
商品はお客様のためのもの
自分の商品は自分のものである、と考えがちです。
しかしながら、商品とは、そもそもゆくゆくはお客様のもとへ行く予定として持っているものであり、”商品はお客様のためのものである”と考えるべきものということになります。
よって、商品に関するアイデアを思い浮かんだら、自分だけで進めずに、できるだけお客様から多くの意見をもらい、お客様をはじめとした他人に相談し、他人の目を入れ、他人から質問をもらい、他人の意見を取り入れていったほうがよいと思われます。
自分だけで進めてしまうと、他人から求められないもの・分かりづらいものになってしまいがちです。
また、いざ商品を売るに際しても、できるだけ他人の目を入れて、”他人への見せ方”をよく考えたほうがよいものと思われます。
自分の力だけで見せようと思えば思うほど、説明がマニアックになり、他人から見たときにはどんどん分かりづらいものになってしまいがちです。
思い切って他人に任せることで、思わぬキャッチコピーや見せ方が生まれるものですが、それは”他人から見たときに目に止まりやすいもの”であることを基準としているため、結果的に、お客様の目にも止まりやすくなるということに繋がっていきます。
とにかくフォローを手厚くする
起業当初は、まだ色々と整っていない部分も多いものです。
そのようなときにも徐々に整えていくものと考えて、その代わりに、”とにかくフォローを手厚くする”ことを意識したいところです。
制作系であれば、”何度でもやり直し可能”などです。
こうすることによって、必要に迫られてにせよ、急速に整えていくということにも繋がっていきます。
ウリを無理に考えない
一般的に、自社や自社商品の「ウリ」を考えるよう言われたりもします。
しかしながら、起業当初は、自分の「ウリ」が分からないのが通常なものです。
にもかかわらず、一般論に流されて、無理に自分の「ウリ」を考えようとしても、本当の「ウリ」ではなく、独りよがりな”憧れているすごい自分”をイメージし、他人からしたらよく分からない肩書やキャッチフレーズになってしまっていることがあります。
「ウリ」を考えるには、とにかく目の前のお客様に全力で向き合い、そのお客様から褒められたことや言われたことをもらうというのが最も近道であると考えられます。