銀行手数料のインボイス保存は、任意の一取引でよい

国税庁のインボイス制度の「よくあるお問合せ」が更新されました。

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銀行手数料は頻繁に出てくる

銀行手数料は、頻繁に出てきます。

入出金手数料、振込手数料など。

これらの経費に関するインボイス保存、原理原則を考えれば、1回1回の取引についてインボイスを保存しておく必要があるということになります。

この銀行のインボイス、銀行によって対応はまちまちで、月ごとに一覧を郵送で送ってもらえるケースもあれば、銀行が指定するインボイス取得用のサイト等にあらかじめ登録し、自身でダウンロード等するケースもあります。

インボイス制度の「よくあるお問合せ」

国税庁HPのインボイス制度のコーナーに、「よくあるお問合せ」があります。

任意の一取引の保存でよいことに

上記サイトでの「お問合せの多いご質問(令和6年2月29日更新)」の問23に、以下のようなQ&Aが出ました。

このQ&Aのポイントは以下です。

  • 原則として、ひとつひとつの銀行手数料について、簡易インボイス+帳簿保存が必要。
  • 入出金・振込みが多頻度になる等の事情があり、ひとつひとつの銀行手数料に関するインボイス保存が困難な場合
    →金融機関ごとの通帳・入出金明細+任意の一取引の簡易インボイスの保存でよい
  • 基準期間の課税売上高が1億円以下の場合は、少額特例(1万円未満の場合はインボイス保存不要)が使える
  • ATMの場合、3万円未満であれば、自動サービス機特例により、帳簿保存でOK
  • ネットバンキングの場合、随時確認可能であれば、逐一のダウンロード不要
  • 任意の一取引保存は、金融機関がインボイス登録をやめないことが前提
  • 金融機関より、手数料の明細を受領した場合は、その保存でもって簡易インボイス保存に代えることが可能

度合いにもよるものの、通常の業種・事業では、入出金・振込みが多頻度になることが多いものですし、そのような場合には、「任意の一取引の簡易インボイスの保存でよい」ということになります。

さらに、ネットバンキングであれば、ネットバンキング上で随時の確認が可能であれば、逐一のダウンロードは不要ということになります。

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