「提案」や「要望」のスキルを磨くには

「提案」や「要望」は、相手のこれまでのやり方に変化を促すものなので、難しい部分があります。

そのスキルを磨くにはどうしたらよいのか、考えてみました。

コーチ・エィ「コーチングの基本」(日本実業出版社)を読んで。また、キャッシュフローコーチとして考えたことを参考として。

目次

「提案」や「要望」にはスキルが必要

「提案」や「要望」は、相手のこれまでの道筋(習慣や成功体験)に対して、新しい視点・方法・行動を促すものと位置づけることができます。

自分だけで完全完結するものではないので、”相手にいかに伝わるか”を意識する必要があります(ゆえに難しい、、、)。

最終的には相手が受け入れるかどうかになりますが、”提案する側””要望する側”として、その伝え方を磨く術はないものか、と考え、そのスキルを磨く努力はすることができます。

「指示・命令」とは異なる

「提案」にも「要望」にもいえる非常に重要なこととして、

あくまで、その行動を選択するかどうか・採用するかどうかは相手方にある、ということがいえます。

「指示・命令」とは、明確に異なる性質のものであることを根本的に理解し、意識しておく必要がありそうです。

たとえ自分のなかに高い確度で答えが見えていたとしても、その”答え”に気づいてもらうことができるかどうか、選択するかどうか・採用するかどうかは、相手の意思です。

人間、腹落ちせずに、ずっと”他人からやらされている””強要されている”という意識でいると、その行動が自分のものになりません。

いかに気づいてもらい、腹落ちしてもらえるかが重要だといえます。

スキルを磨くための着眼点

「提案」するときの着眼点

1)決定権は相手にある

誰しも、数ある選択肢のなかで、自分で考え、いずれかを選択して生きていきたいと考えています。

あくまで、その提案を選択するか、採用するかは相手にある、という意識で話すことが重要といえそうです。

2)許可を得る

提案する前に、「提案があるのですが、よろしいでしょうか?」と添えるか添えないかは大きな違いが出ます。

最も最初の段階で、”提案を聞くという選択をしたのだ”という意識・心構えで聞くか聞かないかは、受け止め方に大きな差が出ると思われます。

相手の状況や心構えも考えず、いきなり提案するということは、お節介と取られてもおかしくありません。

3)より具体的な事例ストーリーで伝える

直接的に、”こうすべきだ”という言い方は、相手にとって素直に受け入れられない場合が多分あります。

誰しも、自分の人生は自分の選択で生きたいからです。

同じような状況からうまくいった具体的な事例ストーリーを伝えることで、相手は気づき、選択することができます。

「要望」するときの着眼点

「要望」は、相手が無意識のうちの作ってしまっている「限界」や「枠」を取り払うことに意義を持っているといえます。

1)端的に

”前置きが長い””遠回し”といった伝え方は、相手を混乱させ、不快感を抱かせてしまうため、ストレートに端的に何を望んでいるのかを伝えた方がよさそうです。

2)期待を込める

”すべき”といった言い方や、媚びるような遠回しな要望は、相手の度量や可能性を信頼していないように聞こえてしまいます。

相手の度量や可能性を信じる姿勢を持つことが重要といえそうです。

3)繰り返す

人は、習慣になっていることはなかなか変えることができないため、繰り返し端的に伝えることも必要といえます。

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