相手の状況をよく知ることがすべてのスタートだと考えると、おのずと”会話”が必要ですし、”会話をつくり出す”意識が必要といえそうです。
伊藤守「図解コーチングマネジメント」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から学んだこと。
相手の状況をよく知る必要
一方通行で何かを伝えても、相手に何も伝わりません。
どころか、相手の自発性や自主性を奪ってしまうことすらあります。
人はそれぞれですし、伝え方もタイミングも実に色々なものです。
一方的に何かを(強めに)要望し、短期的に相手を動かすことはできても、
結果として、信頼関係を築けず、相手のためにならないことが多いものです。
会話しなければ相手のことは分からない
相手と信頼関係を築くことを考えれば、「会話」が必要です。
「会話」をつくり出し、相手に話をしてもらうことで、相手の状況をつぶさに理解することが必要です。
相手のスタート地点がどこにあって、どこに向かおうとしているか。
スタートからそのゴールに向かうにあたって、どのような条件が整えば、そこに向かうことができるのか。
それには、「会話」が必要です。
そして、「会話」をするためには、相手が思わず考えてしまい、さらに思考を進め、
あるいは行動に移したくなるような「効果的な質問」を心がける必要がありそうです。
「なぜ」より「なに」、という視点
「なぜ?」という質問の仕方は、ときに相手にネガティブな印象を与えてしまいがちなものです。
「なぜ?」という言葉には、真の原因以上の”感情”がこもる機会も多く、
反射的に”責められているのでは?”、という意識を持たれがちです。
それよりは、「なに」という言葉を用いて、
「基準はなに?」「きっかけはなに?」「なにを読み取ることができるか?」
といったような質問の仕方をした方が、より具体的で、より建設的なアイデアが浮かぶことがあります。
「意思決定」のサポートをするにあたっては、言葉の用い方に気をつけたいと思っています。